清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 2026年展覧会 ラインナップ

清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 2026年展覧会 ラインナップ 昨年は6年ぶりに鉄斎美術館本館「聖光殿」が開館、今年も春と秋に大規模な展覧会が企画されています。別館「史料館」でも年二回の小企画展が開催され、令和8年、年の初めには日本の古典をテーマとした作品が展示され(2月15日まで)、9月には10年ぶりとなる鉄斎の書が展示されます。
開館時間 午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料 一般300円、高大生200円、小中生100円 (老人、障害者手帳提示の方は各々半額) 宝塚市米谷字清シ1 清荒神清澄寺山内tel.0797-84-9600

年初め、別館「史料館」で開催された
色彩豊かな「鉄斎―古典の世界―」展。
2月15日まで開催された展示では万葉集の和歌に題材を得た『山上憶良貧窮問答歌図』や平安時代の格式ある伝統儀式を描いた双幅の作品など美しい色調の大和絵風の作品の他、豊臣秀吉が催した茶会を描く『北野大茶湯図巻』なども展示されました。

早春の本館「聖光殿」では鉄斎ならではの人物画が楽しめる。
「鉄斎の人物画―画道のはじめは人物なり―」
 3月10日~4月12日(前期)
 4月18日~5月24日(後期)
鉄斎の人物画は大きく分けて、尊敬する人物などを描いた肖像画、祭りなど群像を描いた風俗画と戯画風の大津絵があります。
尊王の志に篤い鉄斎は南北朝時代の武将・楠木正成、正行父子像や思想家で文人の頼山陽らの肖像を描きました。そして中国の文人、中でも宋の思想家で詩人の文人・蘇東坡を敬愛し『蘇東坡像』『蘇子笠履図』など数多く描いています。珍しい肖像画としては50歳代の作で、ヒポクラテスを描いた『西洋医祖秘父画像』を観ることができます。
また、鉄斎は巧みな群像表現でも知られますが、魚市の面白さを描いた『三津浜漁市図』は多くの人物を表情豊かに描き分けていることに驚かされます。書画を楽しむ中国の文人たちを描いた作品や様々な風俗を生き生きと描いた作品とともに鉄斎が好んだという戯画的な大津絵も見逃せません。

「史料館」では久々に書が展示される。
「鉄斎の書」9月22日~11月1日
書画同源、というように書も画も表現の源は同じであり、鉄斎も30歳代から書にも親しみ、数多くの作品を遺し、同館には118作品が収蔵されています。本展では「論語」を引く『不如学書』、88歳で書した『凌雲』の扁額や、書簡なども展示される予定です。

鉄斎は40歳代で富士山に登頂し
富士は生涯の画題に。
「鉄斎の富士―大雅没後250年によせて―」
 11月10日~12月13日
開館35周年記念展の前期展「鉄斎の富士」に六曲一双屏風『富士山図』など23点が展示され来訪者を魅了しましたが、秋の展覧会にもこの富士が登場。賛では敬愛した文人・池大雅の富士山登山に触れています。
聳える富士山を背景に大雅と韓大年、高芙蓉の登山を描いた掛幅『三老登嶽図』も注目に値します。


 
初詣で賑わう清荒神清澄寺。別館「史料館」で2月15日まで開催された「鉄斎―古典の世界―」の様子。

清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 2026年展覧会 ラインナップ
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