4月27日、28日の春季三宝荒神大祭は、境内に庭幡がはためき、天堂と本堂には五色幕が張られ、清荒神清澄寺は厳かで晴れやかな雰囲気に包まれます。27日は11時から本堂で本尊供理趣三昧法要といって聲明を主としたリズミカルなお経が唱えられ、萬霊が成仏するようにと祈られる法要があり、この日は一般の参拝者も本堂に上がって法要に参加することができ、「散華」が授与されます。
28日は境内を華やかに行列するお練りが見られる庭儀百味練供養大法会があり、毎年多くの参拝者が訪れます。天堂ではこの日しか着用しない美しい衲衣を纏った僧侶によるダイナミックな大般若転読法要があり、参拝者は外からその光景を見ることが出来ます。
お練りは11時から会奉行の合図で始まり、山伏が法螺貝を響かせ、笙や横笛を吹く伶人に続いて美しい喜代寿女(きよすめ)が百味を捧げ持ち、職衆(僧侶)、玉幡持と続き、大阿となった清澄寺法主が参拝者の見守る中、天堂へと進み、喜代寿女が山海の百味を献供、世界平和と五穀豊穣を祈る大般若転読法要が行われます。その後、お練りは本堂に向い、喜代寿女が本尊大日如来に献花、法要の最後に供養の散華が撒かれます。
▲五色幕が張られた天堂。
▲4月28日11時より拝殿で執り行われる大般若転読法要。
▲法要前に行われる
会奉行による披露文。
▲拝殿前にて職衆による庭讃。
▲山伏、伶人の奏楽を先頭に境内を練り、天堂での法要を終え本堂に向かう行列。
本堂に向かう喜代寿女。