京都国立近代美術館で「没後100年 富岡鉄斎」

京都国立近代美術館で「没後100年 富岡鉄斎」 「最後の文人画家」といわれる富岡鉄斎(1836~1924)のコレクションで知られる清荒神清澄寺山内の鉄斎美術館。境内にある鉄斎美術館別館「史料館」では4月4日から「鉄斎の九十歳落款」展が開催されていますが、京都・岡崎の京都国立近代美術館では今年末、没後100年となる鉄斎の大規模な展覧会「没後100年 富岡鉄斎」が4月2日から5月26日まで開催されています。京都では27年ぶりとなる大回顧展には鉄斎美術館所蔵作品を含む代表作など200点以上が展示されています。  今号では京都での展覧会を紹介します。
開館時間 午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料 一般300円、高大生200円、小中生100円 (老人、障害者手帳提示の方は各々半額) 宝塚市米谷字清シ1 清荒神清澄寺山内tel.0797-84-9600

代表作が多数展示され、見どころも多い。
 2016年には兵庫県立美術館で生誕180年記念展の「富岡鉄斎―近代への架
け橋―」が開催され、多くの来館者が鉄斎作品に触れる機会となりました。鉄斎の没後100年に当たる今年は、京都国立近代美
術館で「没後100年 富岡鉄斎」が開催されることになり、重要文化財の『阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図』をはじめ代表作の『富士山図』など、鉄斎の画業を語る上で欠かすことのできない貴重な作品が多数展示されます。
 また、一般に公開されてこなかった作品や画集のモノクロ写真でしか紹介されていなかった初期の屏風『山水図』、50年ぶりの公開となる『渉歴余韻冊』など珍しい作品、他にも能書家でもある鉄斎の大作『雪・月・花・茶詩書』など注目の名作が展示されています。
 京都室町にあった自邸の画室に置かれていた硯、墨、筆、絵具類など遺愛の品が多数展示され、旧蔵書籍の中には池大雅の旧蔵本や小田海僊の旧蔵書画を観ることができるのも展覧会の見どころのひとつです。印癖ともいわれる鉄斎の印章コレクションから120顆も公開されます。
 この展覧会は京都国立近代美術館の後、富山県水墨美術館、碧南市藤井達吉現代美術館へ巡回しますが、今回出品される鉄斎作品の所蔵者の多くが京都周辺であることから、京都会場でのみ公開となる作品も重要文化財をはじめ多数あります。数え89歳まで画を描き続け、長寿を全うした文人画家・鉄斎の画業とその世界観に触れることができる貴重な展覧会となっています。


嵐山秋楓図 1886年 51歳
清荒神清澄寺 鉄斎美術館
※第1〜2期展示

京都国立近代美術館で「没後100年 富岡鉄斎」

没後100年 富岡鉄斎
会場:京都国立近代美術館(岡崎公園内)
   075-761-4111
会期:第1期4月2日~14日/第2期16日~29日
   第3期5月1日~12日/第4期14日~26日
   ※会期中に、一部展示替えがあります。
料金:一般1200円(1000)大学生500円(400)
   ( )は20人以上の団体と金曜午後6時以降 
主催:京都国立近代美術館、
清荒神清澄寺 鉄斎美術館、
毎日新聞社、京都新聞
*鉄斎美術館別館史料館の情報は6月号で詳しく紹介します。

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