清荒神清澄寺を訪ねて 「天子知名―皇室と鉄斎―」展

清荒神清澄寺を訪ねて 「天子知名―皇室と鉄斎―」展2019年1月から清荒神清澄寺の境内にある鉄斎美術館別館史料館で通年、鉄斎作品が鑑賞できるようになり、令和元年の最後の展覧会が10月6日~12月25日に開催されます。新天皇の即位を記念して開催される「天子知名―皇室と鉄斎―」展では、鉄斎が大正天皇即位を祝して書した「萬歳書」など皇室とかかわりの深い作品を観ることができます。
開館時間 午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料 一般300円、高大生200円、小中生100円 (老人、障害者手帳提示の方は各々半額) 宝塚市米谷字清シ1 清荒神清澄寺山内tel.0797-84-9600

令和元年の掉尾を飾るに相応しい展示
 幕末の京都に生まれた鉄斎は激動の明治、大正を生き、若いころは勤皇家として国事に奔走し、維新後は神官として奉職、神社の復興に尽力したことは知られています。宮家とも親交を結び、明治40年(1907)明治天皇の御用画制作を拝命した際には「天子知名」印を刻して記念としています。
 また、鉄斎は大正4年11月の大正天皇御大典に際し、奉祝の意を込めて多くの萬歳書を書き遺しています。大正11年、87歳の時に正五位に叙せられ、その喜びを「心遊仙境図」として描き、賛には「私は長生きし、痩せた鶴のようだ。その鶴の鳴き声のように私の名が宮中奥深くに達しようなどとは、思いがけないことであった」という意の詩を添えています。
 新天皇の御即位を記念して開催される「天子知名―皇室と鉄斎―」展では、鉄斎が生涯篤く敬った皇室に関する作品や資料など貴重な作品が展示されています。

清荒神清澄寺を訪ねて 「天子知名―皇室と鉄斎―」展
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