清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館別館史料館 筆や墨へのこだわりに触れる「鉄斎−筆墨の妙−」展が開催中

清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館別館史料館 筆や墨へのこだわりに触れる「鉄斎−筆墨の妙−」展が開催中2月中旬まで初詣の参拝で賑わった清荒神清澄寺。境内にある鉄斎美術館別館史料館では5月3日まで「鉄斎―筆墨の妙―」が開催されています。中国文人の必需品といわれる「文房四宝」。鉄斎も「余、墨筆紙癖あり」というほど文房具へのこだわりを持って名作を描き出しました。作品とともに愛蔵の文房四宝も展示されています。
開館時間 午前10時〜午後4時30分(入館は4時まで) 入館料 一般300円、高大生200円、小中生100円 (老人、障害者手帳提示の方は各々半額) 宝塚市米谷字清シ1 清荒神清澄寺山内tel.0797-84-9600

鉄斎は国内外を選ばず、異製品に会えば必ず試してみるほどの墨筆紙癖
 近代文人画の巨匠・富岡鉄斎(1836~1924)は、「墨に五彩あり」の言葉どおり、墨の濃淡、潤滑を自在にあやつり、表情豊かな水墨画を多く描いています。
 「墨を選んで苦心、墨顛(墨に心を奪われる人)となる」というほど、書画に適した上質な墨にこだわり、さまざまな和墨や唐墨をもとめ、画題に応じた墨を用いました。
 三十二歳の時に描いた抽象画にも見える「層曫雨霽図」は濃墨を指で描くという手法に挑戦した山水画です。晩年まで好奇心を持ち続けた鉄斎は八十九歳で鼠髭の筆を試し「蘇斜川図」を描いています。また、八十八歳で描いた「朱梅図」は大胆な運筆と墨の濃淡が美しい名品。
 鉄斎の文房具、画材へのこだわりが窺える作品が集められた「鉄斎―筆墨の妙―」展では、墨や筆、硯、紙にも注目し、作品を楽しんではいかがでしょうか。


清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館別館史料館 筆や墨へのこだわりに触れる「鉄斎−筆墨の妙−」展が開催中

「鉄斎―筆墨の妙―」
会期 前期 ~3月15日(火)
   後期 3月24日(木)~5月3日(火・祝)
会場 鉄斎美術館別館史料館
開館時間 9時30分~16時30分(入館無料)
休館日 水曜日
※会期・開館時間は変更となる場合があります。
 詳しくは美術館ホームページをご覧ください。

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