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インフルエンザ予防接種

 今シーズンは早い時期から沖縄での流行が話題になっていました。厚生労働省は9月末に沖縄、九州、東京などでも流行入りのレベルに達したと発表し、ワクチン不足を防ぐよう、業者や医療機関に呼びかけています。関西での流行入りの報告はありませんが、予防接種を考えている方は早めに受けられることをお勧めします。
 もちろんワクチンを接種したからと言って、かからなくなるわけではありません。しかし、肺炎やインフルエンザ脳症など、重篤な合併症をひきおこさないためにも、特にお子様やご高齢の方は予防接種を受けておきましょう。
 ワクチンは、接種後2週間ほどで効果が出始め、約5か月間効くと言われています。インフルエンザの流行期は通常12月から来年の3月ごろですので、逆算すると10月下旬から11月中旬の接種が効果的と考えます。特に13歳未満のお子さんは2回接種となっています。なるべく2~4週間の間隔をあけて接種することが望ましいとされていますので、計画的に接種を進めましょう。
 また日常生活でもアルコール除菌とともに手洗いやうがい、マスクなどでの予防を心がけたいですね。

※市内在住の65歳以上の方は自己負担額1,500円となります。

※65歳未満でも要件によっては助成の受けられる方がいらっしゃいますので、詳しくは市の健康センターにお問い合わせ下さい。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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