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花粉症

スギ花粉の飛散量は、前年の夏の天候(日照時間、最高気温、降水量)との関連があると言われています。昨夏の記録的な猛暑は記憶に新しいところですが、やはり今年の花粉飛散量は非常に多いとの予報が出ています。それに加え、今年は花粉のオモテ年。飛散量は一昨年オモテなら昨年はウラ、そして今年はオモテというふうに交互に増減があるのですが、昨シーズンは飛散量少なめのウラ年でした。今年は統計的にも多い年にあたり、近畿では昨年の約10倍の飛散量となる見込みです。ヒノキ花粉の飛散数も、スギと傾向が似ているため、この春はヒノキ花粉の飛散量も多くなると予想されています。
 
この春先は花粉症に悩んでおられる方にとってはもちろん、これまで花粉症とは無関係と思っていた方にとっても、油断できないシーズンとなりそうです。2月以降は徐々に飛散量が増えていくので、早めの予防が大切です。症状が出てから抗アレルギー剤やステロイドを使うより症状の出る前に予防的に飲んでおいたほうが症状の出現も遅く、また軽くすみます。結果としてシーズンを通して使用するお薬の量も少なくおさえられます。
 
一昔前の抗アレルギー薬は眠くなったり口が渇いたりと副作用がありましたが、今のお薬はそのような副作用も改善されています。
 

昨年症状が出なかった方も花粉症で過去につらい症状を経験した方はぜひ早めにかかりつけ医にご相談ください。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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