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子宮頸がん検診

子宮がんは早期発見が比較的容易で、実際に早期子宮がんの80%以上が集団検診で発見されています。子宮がんはその発生する場所によって子宮頸がんと子宮体がんの2種類に分類されます。子宮頸がんは子宮の入口部にできるがんで日本人に多く、子宮がん全体の80%を占めますが、早期治療が有効で5年生存率は90%以上、また死亡率は激減しています。

子宮頸がんの原因のひとつはHPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)というウィルスの感染と考えられており、このウィルスはセックスによって感染します。セックスの経験があれば、年齢に関係なく誰でもこのウィルスに感染している可能性があるので、すなわち子宮頸がんになる可能性があるのです。最近はこのため、20歳代の若年層にも子宮頸がんも増えてきています。

子宮体がんも最近増加している傾向にありますが、子宮体がんは不正出血などの症状が見られやすいのに対し、子宮頸がんは自覚症状が出にくいため、早期発見が特に重要であるといえます。子宮頸がん、子宮体がんともに閉経後にも発症しますから、閉経後も定期的に検診を受けることをお勧めします。

宝塚市では30歳以上を対象に子宮頸がんの検診を行なっており、¥1、000の自己負担で受けることができます。検診の際に思わぬ他の病気が発見されることも少なくありませんので、年に一度の検診は欠かさず受けるようにしましょう。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生 奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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