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インフルエンザ予防接種

 今年は冬の到来が全国的に早く、関西でもインフルエンザの流行がそろそろ増えてくると予想されます。2015年より、インフルエンザワクチンは、従来の3価から4価に変わり、より多くの種類のインフルエンザウイルスによる重症化を防ぐことができるようになりました。

 ワクチンを接種することで、インフルエンザにかからないということではありません。しかし、抗体ができることにより、発症を50~60%減らしたり、成人の場合、脳症や肺炎など重症化するケースを70%ほど減らしたりする効果があります。特にお子様や基礎疾患(慢性疾患)をお持ちの方がインフルエンザにかかった場合、重篤な合併症を引き起こすことが多いので、特にお子様やご高齢の方は仮にかかってしまった場合でも軽くすむよう予防接種を受けておきましょう。この季節、アルコール除菌とともに手洗いやうがい、マスクなど日常生活でも予防を心がけましょう。

 インフルエンザワクチンは、効果が現れるまでに約2週間かかると言われていますので、まだの方はお急ぎください。なお、おおよそ接種後2週間で効果が出始め、約5か月間効くと言われています。
 
 宝塚市では65歳以上の方は自己負担金1、500円で接種できます。65歳未満でも要件によっては助成の受けられる方がいらっしゃいますので、詳しくは市の健康センターにお問い合わせ下さい。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生 奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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