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更年期障害のセルフチェック

 女性ならば閉経前後に誰でも迎える更年期。とはいえ、自分が更年期に差し掛かったということを認めたくなくて、少々の自覚症状ならがまんして過ごしている女性も多いようです。ちなみに、更年期を迎えた女性の9割は、程度の差はあるものの何らかの更年期症状を感じており、また2~3割は治療を受けていると言われています。

 もちろん、早めに受診すれば、症状の悪化も防げますし、不調の原因がわかって何より安心が得られます。それでも婦人科は心理的な敷居が高い、というかたはまず簡単なセルフチェックをしてみてください。


 当てはまる症状がいくつありますか?
□最近イライラして怒りっぽい
□わけも無く不安な気持ちになる
□寝付きが悪く眠りが浅い
□顔のほてりがある
□汗をよくかく動悸や息切れがある
□目まいや頭痛、吐き気がよくある
□疲れやすく無気力である
□肩こりや腰痛や手足の痛みがある


 この中に、「当てはまる」「なんとなく当てはまる」と感じる項目が3つ以上あった場合、更年期の症状かもしれません。婦人科をお早めに受診してください。もしかすると、更年期障害ではなく別の病気が隠れている場合もあります。例えば、甲状腺の病気やメニエール病などは、更年期障害と症状がよく似ています。早期発見の為にも、自己判断せずに病院で診断を受ける事が大切です。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生 奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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