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インフルエンザワクチン

 今年も予防接種の季節がやってきました。今年のワクチンはA型2種類とB型1種類、合計3種類が含まれています。ワクチン株の内容は、季節性のA型にニューヨーク型 (H3N2) が選ばれましたが、他の種類は昨年と同じものです。

 インフルエンザワクチンは脳炎や肺炎などの重症化を防ぐ効果があるといわれています。残念なことに打ったからといってかからなくなるわけではありません。打ってもインフルエンザにかかってしまう方もいらっしゃいますが、特にお子様や基礎疾患(慢性疾患)をお持ちの方が新型インフルエンザにかかった場合、肺炎やインフルエンザ脳症など重篤な合併症を引き起こす可能性があります。ですので、特にお子様やご高齢の方は仮にかかってしまった場合でも軽くすむよう予防接種を受けておきましょう。

 なお、おおよそ接種後2週間で効果が出始め、約5か月間効くと言われています。インフルエンザの流行期は通常12月から来年の3月ごろですので、11月後半はそろそろいい時期です。特に13歳未満のお子さんは2回接種となっています。なるべく3~4週間の間隔をあけて接種することが望ましいとされていますので、一回目の接種がまだの方はお急ぎ下さい。

 宝塚市では65歳以上の方は自己負担金1,000円で接種できます。65歳未満でも要件によっては助成の受けられる方がいらっしゃいますので、詳しくは市の健康センターにお問い合わせ下さい。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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