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インフルエンザワクチン

 一昨年に猛威を振るった新型インフルエンザですが、昨年については通常の季節性インフルエンザと比較して特別に対策が必要な点は確認されませんでした。 このような状況を踏まえ、今年度は新型インフルエンザ(A/H1N1)については、通常の季節性インフルエンザとして取扱い、その対策も通常のインフルエンザ対策に移行します。
 そして今シーズンのインフルエンザワクチンも、昨年と同様、3種のウィルス株が入っています。昨年までのいわゆる新型インフルエンザA2009型(H1N1)、A香港型(H3N2)及びB型ワクチンが混合された3価ワクチンです。

 今年度の最も大きな変更は、12歳以下のお子さんの注射の投与量が増えることです。お子様やご高齢の方、基礎疾患(慢性疾患)をお持ちの方は、仮にかかってしまった場合でも軽くすむよう予防接種を受けておきましょう。
 インフルエンザの流行期は通常12月から翌年の3月ごろですので、遅くとも11月中旬までに接種を終えると効果的です。なお、12歳までの子どもは2回接種となっています。なるべく2~4週間の間隔をあけて接種することが望ましいとされています。

 宝塚市では65歳以上の方は自己負担金1,000円で接種できます。65歳未満でも要件によっては助成の受けられる方がいらっしゃいますので、詳しくは市の健康センターにお問い合わせ下さい。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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