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子宮頸がん検診

 子宮頸がん検診、忙しいからとついつい後回しになっていませんか?
 子宮頸がんの原因はHPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)というウィルスの持続感染と考えられ、このウィルスは性交によって感染します。性交経験があれば、年齢に関係なく誰でもこのウィルスに感染している可能性があるので、子宮頸がんになる可能性があるわけです。
 頸がんは、若年の性交・妊娠出産・多数の男性との性交・不潔な性行為などが発病の危険性を高める場合があります。一方、発病しても自覚症状が出にくいためほとんどが無症状です。そのため、検診での早期発見が特に重要ながんの一つと言われるのです。
 子宮頸がんの罹患率は30歳代がピークです。そのため検診の中で唯一20歳から受診対象となっています。しかし、20歳代の受診率はわずか22%ほど。先進国の中でも最低レベルです。子宮頸がんは子宮の入り口に近いところにできるため発見しやすく、治療も比較的容易とされています。
 子宮頸がん検診は1、000円の*自己負担で市内の実施医療機関にて受けることができます。閉経後も発症しますから閉経後も年に一度は定期的に検診を受けましょう。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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