清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 別館 史料館 「鉄斎 歴訪の旅」展 好評開催中

清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 別館 史料館 「鉄斎 歴訪の旅」展 好評開催中

「鉄斎 歴訪の旅」展が境内にある鉄斎美術館別館史料館で12月20日まで開催されています。清荒神清澄寺へのお参りの後は秋の澄んだ空気を味わいながら散策し、同史料館に立ち寄り鉄斎の作品を鑑賞、鉄斎が心に留めた日本の風景を楽しむとともに89歳まで描き続けた鉄斎のエネルギーに作品を通して触れることができます。

旅の画帖や貴重な筆録にも魅せられる

 展示会場に入ると大きな額に収められた『寒江万里図』が目に入ります。墨一色の水墨ですが、金地に描かれているので華やかです。鉄斎が38歳の時に愛媛県の松山の宿で描き、明日に帰京を控え「あわただしく執った筆が思うように動かなかった」と讃に記されていて、思い立ったら描かずにおれない鉄斎の気質が垣間見られるようです。鉄斎が自らの足で訪ねた名所旧跡のうち二十景を描いた画帖『扶桑勝区帖』には、北海道の羊蹄山、富士山、大分の耶馬渓などのほか薩摩富士(桜島)や琵琶湖も描かれています。後期には別の景が展示されます。
 左壁面には70歳代に描かれた墨色の『耶馬渓図』、京都栂尾の高山寺を、明恵上人の姿と共に描いた『梅山幽趣図』、鉄斎が幾度となく訪れたという後醍醐天皇御陵のある吉野の桜を描いた美しい『華之世界図』が展示されています。キャビネットには、明治5年の天皇九州巡幸に合せて鉄斎が高千穂峰登山をした時に矢立を携えて描いたスケッチ画や耶馬渓のスケッチが収められている24歳に著した『巡土雑話』などのほか、鉄斎の胸中にある中国の西湖十八景を描いた『勝蹟図集』(写し)も展示されていて興味がそそられます。
 画帖やスケッチ画などからも鉄斎の旅への熱い思いと旅に注がれるエネルギーが伝わってくるようです。


寒江万里図 明治6年(1873)


梅山幽趣図 大正4年(1915)

清荒神清澄寺を訪ねて 鉄斎美術館 別館 史料館 「鉄斎 歴訪の旅」展 好評開催中

鉄斎 歴訪の旅
会期 前期 ~11月1日(火)
   後期 11月10日(木)~12月20日(火)
開館時間 9時30分~16時30分(無料)
休館日 水曜・展示替期間11月2日~9日
*会期・開館時間は変更となる場合があります。
詳しくは美術館ホームページをご覧ください。

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