清荒神清澄寺を訪ねて 神仏習合のお寺 千百年の歴史と鉄斎美術に触れる

清荒神清澄寺を訪ねて 神仏習合のお寺 千百年の歴史と鉄斎美術に触れる

 火の神・竈の神として親しまれている荒神さん。コロナ感染予防対策として、恒例だった春の茶会(野点)や春季大祭の練供養も中止となりましたが、鉄斎美術館(現在休館中)前にある淡墨桜、鉄斎美術館別館史料館前のソメイヨシノは美しく咲き誇り、参詣者の目を楽しませてくれました。5月を迎えると、境内の樹々は瑞々しい若葉になり山々の新緑は目にも鮮やかです。西の谷に吹く爽やかな風を感じながら参拝し、ゆっくりと境内を散策してみませんか。

 平成8年に開創千百年を迎えた清荒神清澄寺。「蓬莱山」の木額が飾られている山門をくぐると正面に大日如来を本尊とする清澄寺の本堂、左手に火の神・竈の神を祀る清荒神の天堂があり、布袋尊もお祀りされています。日本は古来より、信仰の対象は現世ご利益の神と彼岸の世界への悟りを開く仏であり、清荒神清澄寺はまさに神仏習合のお寺といえます。天堂裏にある「荒神影向(ようごう)の榊」は清澄寺開創の時に荒神社前にあった榊の木に荒神尊が降り立ったという言い伝えに拠っており、「日本第一清荒神」とされています。
 境内にある鉄斎美術館別館史料館や奥に進むと現れる竜神滝とその壁面に不動明王が祀られた神秘的なスポットも見逃せません。

清荒神清澄寺を訪ねて 神仏習合のお寺 千百年の歴史と鉄斎美術に触れる

「鉄斎の九十歳落款」
前期 4月19日(月)~6月6日(日)
後期 6月14日(月)~8月1日(日)
会場 鉄斎美術館別館史料館
   入館無料
開館時間 9時30分~16時30分
休館日 水曜・展示替期間( 6/7~13 )
※会期・開館時間は変更となる場合があります。
詳しくは美術館ホームページをご覧ください。

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