春を迎えた清荒神清澄寺では、淡墨桜、ソメイヨシノ、しだれ桜が美しく咲き、参詣者の目を楽しませてくれました。4月27日28日には年中行事の中で最も華やかな、春季三宝荒神大祭、5月には花まつりとして親しまれている仏生会、6月は弘法大師空海の誕生を祝う弘法大師降誕会の法要が執り行われます。
春季三宝荒神大祭のメインイベントは28日に行われる庭儀百味練供養。古式ゆかしい装束で華やかに境内を行列するお練りを間近に見ることができます。百味を捧げ持つ喜代寿女の行列が天堂に百味を奉納した後、僧侶によるダイナミックな大般若転読法要が行われ天堂に読経が響きわたる様は圧巻。前日の27日は11時から本堂で厳かに萬霊が成仏するよう祈る本尊供理趣三昧法要が行われます。
5月8日はお釈迦様の誕生を祝う法要、仏生会。花御堂と呼ばれる祭壇と釈尊誕生仏の前で法要が営まれ、参拝者は釈尊誕生仏に甘茶を灌いでお参りします。お釈迦さまはルンビニー園で誕生すると、すぐに7歩ほど進み右手で天を左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言い、それに感激した天竜が甘露の雨を降らせたと伝えられ、花御堂はルンビニー園を甘茶は甘露を表わしています。
青葉の季節でもある6月15日に執り行われる弘法大師降誕会は真言宗の宗祖である空海の生誕を祝う法要で、11時から本堂では理趣三昧法要が行われ、その後、境内の修行大師像の前で読経、法話があり、参詣者にはお供え物の授与があります。
大師は774年に香川県善通寺で誕生、31歳で唐に渡り密教の全てを学んだ後、日本に持ち帰り高野山を修行の根本道場として開創し、真言密教を広めました。また、香川県の満農池改修工事の他、京都に日本初の庶民の教育機関を創設するなど社会事業にも大きな貢献を果たしています。
※例年執り行われている春季三宝荒神大祭、仏生会は中止となり、僧侶による法要となります。弘法大師降誕会についてはホームページをご参照下さい。
春季三宝荒神大祭 4月27・28日
仏生会(花まつり) 5月8日
弘法大師降誕会 6月15日