40歳以上の男女の8人に1人が、過活動膀胱の症状をもっていることが、最近の調査でわかりました。テレビコマーシャルでご存知の方もいらっしゃると思いますが、過活動膀胱とは「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気です。約3分の2の方が「日常生活への影響がある」と答えているにもかかわらず、医療機関の受診率は低く、特に女性の低さが目立っています。女性の場合、加齢や出産によって、膀胱・子宮・尿道などを支えている骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることがあります。そのために排尿のメカニズムがうまくはたらかなくなり、過活動膀胱が起こりやすい傾向があります。次に簡単なチェックリストを紹介しますのでトイレが近いと感じられている方、まずはチェックしてみてください。
Q1.朝起きた時から寝るときまで、何回くらい尿をしましたか?
7回以下………0点
8回~14回……1点
15回以上………2点
Q2.夜寝るときから朝起きるまで、何回くらい尿をするために起きましたか?
0回…0点 1回…1点
2回…2点 3回…3点
Q3.急に尿がしたくなり、我慢できないことがありましたか?
なし………………0点
週1回未満………1点
週1回以上………2点
1日1回…………3点
1日2回~4回…4点
1日5回以上……5点
Q4.急に尿がしたくなり、我慢できずに尿を漏らすことがありましたか?
なし…0点
週1回未満………1点
週1回以上………2点
1日1回…………3点
1日2回~4回…4点
1日5回以上……5点
Q3,Q4が2点以上で、かつ合計点数が3点以上の場合、過活動膀胱が疑われます。中高年の多くの方がトイレのトラブルでお悩みですが治療で症状は軽減されます。気になる方はお早めにかかりつけ医にご相談ください。