清荒神清澄寺の境内には鉄斎美術館「聖光殿」(現在休館)前と同館 別館史料館前に桜の木があり、3月末から4月初めまでお花見が楽しめます。同館別館史料館では4月1日まで「鉄斎と七福神」展を観ることができ、6日からは「鉄斎と茶の湯」展が始まります。7日には満開の桜の下、野点席で春のお茶会が催されます。
境内で一番早く咲くのが鉄斎美術館「聖光殿」の前にある淡墨桜。1991年に岐阜県根尾谷から若木が移植され、30年近くを経て大きく育ち、毎年ソメイヨシノより早く淡いピンクの花をみごとに咲かせ訪れる人の目を喜ばせてくれます。次に開花するのは同館別館史料館前のソメイヨシノ。桜の下で茶会が催され、多くの参拝客が春の野点を楽しみ大いに賑わいます。少し遅れて開花する枝垂れ桜も見逃せません。
4月6日から開催される「鉄斎と茶の湯」展では、茶の湯の精神を表現した鉄斎ならではの作品に触れることができます。鉄斎は煎茶文化に造詣が深く、それらを画題とした作品はよく知られていますが、茶の湯の世界にも精通し、千利休をはじめとする茶人の他、茶法にとらわれない茶人・丿貫の逸話なども画にしています。また、名工の茶道具に絵付けをした、合作の茶道具も多く遺しています。
春の一日、境内の桜を愛でつつ「鉄斎と茶の湯」の世界に遊んでみませんか。