「漢詩紀行」 ~四國八十八箇所霊場めぐり~ 杉本 維平 著

発 行:令和3年2月10日
著 者:杉本維平(吟号 光維)
発行者:杉本和子
印刷・製本:あさひ高速印刷株式会社
A5判 ソフトカバー 100ページ オールカラー
非売品

 平成7年から漢詩を習い始めた杉本維平さんは平成21年から22年にかけ13回「四国八十八カ所お遍路の旅」に出かけ、時々の思いを詠んだ八十八編に満願成就など三編を加えた「漢詩」を遺し、昨年旅立った。パソコンの中にはそれらを編集した貴重なデータが残されていた。意志を継いだ妻の和子さんが「漢詩紀行」と名付け、一周忌となる2月、冊子に仕上げた。


 「光維」の吟号を持つ、維平さんは「山陽吟社」に所属、霊場巡りの漢詩は平成21年3月から24年7月までに投吟したもので、一番札所「笠和山・霊山寺」から八十八番札所「医王山・大窪寺」に四國巡禮満願成就、再訪「霊山寺」、四國巡禮成就祈賽高野山の三編を加えた漢詩が、山陽吟社刊「山陽風雅」に収録されている。
 維平さんは自作の漢詩に霊場の解説と写真を添えたオリジナルデータをパソコンで作成し、記録として残していた。妻の和子さんが一冊だけ和綴じで手作りし「漢詩紀行」と名付け冊子に仕上げ、維平さんは気に入ってくれた、と「あとがき」に記されている。
 漢詩は難解なこともあり、現代では親しむ人も余り多くないが、和子さんは「八十八カ所霊場の紹介やカラー写真が添えられているので、手に取った人も興味を持ってくれるのでは…」と一周忌を前に「偲び草」として冊子を作成することにした。
 文章を再点検し、ほぼ完全な形(ワードデータ)に仕上げ、印刷会社に依頼。冊子は銀地の表紙に深い紅葉色の見返しを付け、2月に「漢詩紀行」として仕上がった。
 維平さんはライフワークとして多くの漢詩を詠み、遺している。「その中から宝塚を詠んだ詩を整理し、冊子にできたら」と話す和子さん。維平さんとの次なる合作も楽しみである。

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