スター・ペアレンティング 叩かず甘やかさず 　楽しみながら子育てする方法 田上　時子 　

発行日　2013年4月22日
発行者　特定非営利活動法人
　　　　女性と子どものエンパワメント関西
著　者　田上時子
印刷・製本　あさひ高速印刷株式会社
A5版　32ページ

　スター・ペアレンティングはアメリカで親や教師、子どもを支援する活動を35年以上続けているエリザベス・クレアリーさんが開発した親に向けた教育プログラム。子どもの虐待や体罰が社会問題化している現代では親だけではなく、子どもに関わる仕事に携わる人にとっても必要とされているこのプログラムを日本に紹介した「NPO法人女性と子どものエンパワメント関西」理事長の田上時子さんが、わかりやすく解説した冊子を「ジョンソン・エンド・ジョンソン社会貢献委員会」の協賛により作成。

4月22日に発行された「叩かず甘やかさず楽しみながら子育てする方法」は子育てに悩む親や教育者の手引きになるアメリカの親教育「スター・ペアレンティング」をわかりやすく解説した冊子で、ＮＰＯ女性と子どものエンパワメント関西の代表、田上時子さんが執筆した。田上さんはカナダに留学、1988年に帰国してからはカナダやアメリカで開発された子どもへの虐待を予防するプログラム「ＣＡＰ」や女性の自立とエンパワメントを支援する「ＣＲ」、子どもへの性教育プログラム「メグさんの健康教育」などを日本に紹介し、16年前から取り組んでいるのが親教育といわれるプログラム「スター・ペアレンティング」。親を教育する方法として「あなたのここがダメ」という否定ではなく、「あなたには何が出来るか」を引き出す肯定的手法がこのプログラムの特徴で、親子のエンパワメント（内なる力を引き出す）という視点がすばらしいと田上さんは文中で述べている。

　スター・ペアレンティングの5つのポイント、①問題を避ける②よい行動を見つける③感情を認める④限度を設ける⑤新しいスキルを教える、を詳しく解説している他、体罰や虐待が起きる背景や社会状況などについても触れているのでわかりやすい。Ａ５サイズ、32ページのコンパクトな冊子の中には、子育てに悩む親や子どもに関わる仕事に携わっている人たちが子どもとの関わり方を見つめ直し、スキルアップするためのヒントが詰まっている。

問い合わせは、女性と子どものエンパワメント関西ＴＥＬ：０７９７−７１−０８１０

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