室町幕府を打ち立てた足利尊氏の知られざる人間像と歴史に迫る 「篠村に足利の旗が翻る」 角川英男

平成20年(2008)4月10日発行
著者 角川英男
発行者 岡達也
発行所 あさひ高速印刷㈱出版部
印刷・製本 あさひ高速印刷株式会社
四六判204ページ並製本
定価1,050円(本体1,000円+税)

角川さんにとって「篠村に足利の旗が翻る」は3作目となる作品。4年前に京、洛中洛南の神社を探訪した随筆「徒然に歴史を巡る」を出版し、2年後には歴史小説に挑戦「辺境の民、隼人と蝦夷の血涙」を上梓、2年に1作品を生み出している。

3作目の「篠村に足利の旗が翻る」は室町幕府を開いた足利尊氏を主人公に据えた意欲作。天皇に楯突いたことから、明治以降は歴史の中で取上げられることが少なく案外知られていない尊氏像に光を当て、室町幕府開設前後を小説風に描いている。角川さんは偶然、訪れた篠村で足利尊氏が得宗北条家に反旗を翻す決意をかため、篠村八幡宮で必勝祈願の願文を読み上げたことを知り、興味を持ったのがこの小説を書くきっかけになったという。

後醍醐天皇の親政を助けたが、その後の裏切り、弟、直義との確執、尊氏の庶子直冬の出現など、時の権力抗争のなかで室町幕府が打ち立てられる様がテンポよく描かれ、歯切れのいい会話に引き込まれていく。角川さんは、取材旅行も欠かさず、後醍醐天皇が配流されていた隠岐から逃れ、行宮を構えた船上山にも登り、その切り立った地形を目の当たりにし、敵を迎え撃つに最適の地形だと実感したそうだ。そしてこの小説は後醍醐天皇が船底に身を隠し伯耆国の名和湊に小船を進めるシーンからドラマティックに展開して行く。

若い頃の歴史好きが定年後のライフワークにつながったという角川さん。作品を本という形にまとめることで執筆活動は趣味の域を超え、歴史好きを楽しませてくれる作品が生み出されていく。

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