発行日 2018年5月12日
著 者 福岡正
編集協力 福岡ムツ子
印刷製本 あさひ高速印刷㈱
A4 56ページ オールカラー 無線綴
福岡さんが、退職後に始めたのが日本全国の旅と日本画を描くこと。日本画は大阪梅田のカルチャー教室や伊丹市の生涯学習センターで学び、技量を高めていった。
約70回の旅行で撮影した写真をアルバムに仕上げた福岡さんは、PCを駆使して画集の制作に取り組んだ。
十五年間に描いた作品は100点以上に及び、画集にはそのうち80点を収録した。作品は自身で撮影し、作品には通し番号を付け、作品名や制作年、サイズもデータ化しファイルに収めた。作品選びや画集のレイアウトは奥さんのムツ子さんが協力、あとがきでムツ子さんは「想像以上に労力と時間を費やしました。趣味はそれを楽しむだけでいいのでは、と思いたくなるような苦労がありました」と制作に至る過程をほほえましく語っている。表紙の装丁や用紙などはプロのアドバイスを得、初校ゲラの校正、色校正を経て、入稿からは約2カ月、予定より早く念願の画集が完成。
「人生逍遥」の表紙を開けると、扉には題字とともに淡い色調の白い牡丹が美しく、最後はあでやかな紅葉の扇面で飾られている。56ページの画集には優しい色合いで描かれた季節の花や日本の風景に加え、自刻印の落款2顆も収められている。
趣味を楽しむだけにとどまらず、1冊の作品集として出版することは、多くの人が福岡さんの日本画を手元でじっくりと味わうことができるとともに、後世に遺すという大きな意味があるのではないだろうか。