高司(蔵人)物語 第3集 藤澤 正司

発  行:2013年4月18日
著  者:藤澤正司
制  作:㈱宝塚出版(18頁参照)
A5判 48ページ 並製本
問合せ先:0797-72-6722(藤澤)
*第1・2集の印刷はあさひ高速印刷㈱

 

 平成12年に高司物語第1集、20年に85歳で第2集を発行した藤澤正司さんが今年4月に第3集を発行。地元高司の歴史を語り継いでいる。

 宝塚市内にコミュニティが発足した当時、高司コミュニティに携わっていた藤澤さんが、高司について文章として遺されているものが少ないことから、郷土の歴史を後世に残したい、とまず高司にある神社関係についてまとめ第1集を発行した。次に高司の史跡、武庫川域、財産管理会、元公会堂、高司会館などについてまとめ、90歳を迎える今年、第3集を発行。元蔵人村の庄屋であった嶋川小右エ門の子孫、嶋川淑子さん(現在の住まいは県外)の家に遺されていた蔵人村の地図と奉行所に提出した貴重な書類を収録している。

 旧蔵人は武庫川域から宝塚ゴルフ場に及ぶ広い地域で、現在、住所表記としては宝塚ゴルフ場だけになったが、遺された地図には蔵人村の高松・末成・高司・大吹・波世葉、仁川辰など20の小字ごとに田畑や宅地の面積が記されている。

 また、奉行所に提出したという宝暦七年の書類「大桶出入御番所差上ヶより書物扣」には武庫川の水利権に絡む争議などの折に提出したと思われる内容がみられる。宝塚市立図書館の協力を得て、訓読と読み下し文が添えられている。

 高司小学校開校のいきさつにも触れ、「昭和25年頃、川西航空機資材置き場として使用されていた場所を東蔵人農会が払下げを申請、耕作人と裁判の結果申請が通り、昭和24年宝塚市から小学校建設の要請があり、25年4月高司小学校が開校した」と記されている。

 高司に長く住む藤澤さんが郷土のために、その歴史を遺す三冊の冊子は高司の貴重な資料といえる。

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