写真集「世界三大瀑布の旅」
発行日:令和5年(2023)11月
著 者:鹿島晶彦
印刷・製本:あさひ高速印刷㈱
A4判 カラー110ページ 並製本
定価 2000円
迫力ある瀑布の見開き写真は必見
撮影を主な目的に2014年南米、2015年カナダ、2016年南アフリカを訪れた鹿島さんは世界三大瀑布といわれるナイアガラ、イグアス、ビクトリアの雄大な滝の撮影は勿論だが、カナダでは山や街の風景、南米では遺跡や土地の子ども、南アフリカではサファリに生息する動物や市街地の夜景なども撮影し、被写体を瀑布だけに絞った写真集とは一味違った作品集に仕上げている。
地球の裏側に位置する南米や南アフリカが身近に感じられ、観光気分に浸りながらページをめくることが出来る。
表紙はインパクトのある三大瀑布の写真で、裏表紙には南米、カナダ、南アフリカの特徴ある風景写真があしらわれている。
カナダはナイアガラの滝12カットをはじめカナディアンロッキーなど51点、南米はイグアスの滝19カットとマチュピチュ遺跡や地元の子どもなど75点、南アフリカはビクトリア滝7カットとチョベ国立公園の動物、カバや象、インパラの群れなど66点、計192枚の写真が収録され、写真集は110ページに及ぶ。
見開きで扱われているのはカナディアンロッキーのボウレイク、ブラジル側から見たイグアスの滝とザンビア側のビクトリア滝で、名にたがわぬ迫力に魅せられる。
目次のほかに、巻末には国名と撮影地一覧が掲載されているので解りやすいのも特徴。
鹿島さんはあとがきで、カナダを除いては10日以上の長期ツアー旅行だった上に航空機のトラブルに遭遇し、日程が急遽変更したり、帰国が遅れたりと、海外での撮影が大変だったことを記しているが、今となってはいい思い出ともいえるでしょう、と結んでいる。
写真集は三大瀑布の雄大な美しさを映像に留めるのは勿論のこと、旅の思い出を残す大切な一冊になっているといえるのではないだろうか。