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子宮ガン検診

昨年度まで子宮頸ガン検診の対象年齢は30歳以上でしたが、今年度(平成20年度)から対象年齢が20歳以上となり、1、000円の自己負担で検診を受けることができるようになりました。

日本では子宮ガンのほとんどが頸ガンで、子宮の入り口に近いところにできるため発見もしやすく、治療もしやすいガンです。子宮頸ガンの原因はHPV(ヒト・パピローマ・ウィルス)というウィルスの持続感染と考えられ、このウィルスは性交によって感染します。性交経験があれば、年齢に関係なく誰でもこのウィルスに感染している可能性があるので子宮頸ガンになる可能性があるわけです。

頸ガンは①若年の性交②妊娠出産③多数の男性との性交④不潔な性行為が発病の危険性を高めます。頸ガンは自覚症状が出にくいためほとんど無症状です。そのため検診での早期発見が特に重要なのです。また子宮の奥のほうの子宮ガンを体ガンといいますが、増加傾向にあります。

不正出血や過多月経などの症状がありますが、閉経前後の生理不順と思って見過ごすことがあるので注意が必要です。
子宮ガンは閉経後も発症しますから閉経後も年に一度は定期的検診を受けましょう。

大西泰彦(おおにしやすひこ)先生
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/
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