平成20年3月2日発行
著者 垂 優
発行者 奥田美香
印刷・製本 あさひ高速印刷株式会社
A5判 84ペー ジ並製本
伊丹ラグビースクールの会長を務め、長年ラグビーと共に歩み多くの子どもたちを指導してきた垂優さんが、昨年11月享年76歳でこの世を去った。垂さんとラグビーとの出会いは中学時代にさかのぼり、その後大学、社会人と続け、40代にはシニアのクラブでカナダやイギリスにも遠征。そして30年以上もの長きにわたり多くの子どもたちを指導し、ラグビー日本代表など有力選手を多数輩出、育っていった若者らが今や各スクールの指導者として活躍している。
垂さんの娘で、元タカラジェンヌの奥田美香さん(芸名:星野瞳)が遺品を整理していたところ、手書きの原稿用紙が多数見つかった。ラグビーについてのエッセイ、ラグビースクールに通う子ども達のこと、そして家族のこと。よく書き物をしていた父を思い出しながら、綴られた文章を読んだ美香さんは決心する。
「残された多くの原稿を手にし、父もきっと書き溜めたものをいつかは出版したかったのではないかとの想いを強くし、原稿の一部ですが、小冊子にまとめることにしました」
表紙絵は垂さんがこよなく愛した孫娘・瞳子ちゃん(6歳)が描いたおじいちゃんを囲む兄弟の絵、そして裏表紙は萌々ちゃん(4歳)のちょうちょの絵。
今年3月伊丹シティーホールで垂会長追悼式典「垂会長を偲ぶ会」が、兵庫県大阪府のラグビー関係者や幼稚園の関係者ら列席のもと盛大に行われた。その席で「ラグビー大好き 子ども大好き 垂優遺稿集」が配られ、列席者はあらためて、垂さんのラグビーと子どもたちに注いだ愛情の深さを知る。「父が今まで愛したラグビー、子どもたち、仲間たち、それらに関わる全ての皆様・・・今まで本当にありがとうございました。父・垂優の想い出と共に読んでいただければ幸いです」と美香さんは遺稿集あとがきに記している。