発行日 2007年2月5日
定 価 1575円(本体1500円+税)
著 者 小倉 浩
発行者 高岡幸弘
発 行 株式会社宝塚出版 0797-88-0950
発売元 株式会社星雲社 03-3947-1021
編 集 ウィズたからづか編集部
印刷・製本 あさひ高速印刷株式会社
四六判・210ページ
2月5日に宝塚出版から発行し、全国の書店で発売、既に評判を呼んでいる「Dr.オグラの健康夜話」。表紙には陶芸家、三宅一郎氏の作品があしらわれ、陶製スタンドから漏れる仄かな明かりがタイトルの夜話にマッチしている。見開きに1話、100話のコラムが収められているので枕元に置いて毎夜1話読むのにちょうどいい手軽な本といえそう。
著者の小倉医師は、大阪府立成人病センター、NTT西日本などの病院を経て、平成12年から放送局の診療室に勤務、その時、健康に関する記事を社報に書いてほしいと依頼された。が、「まじめな健康管理では誰も読まないから軽い調子のものを」と編集長から注文があり、肩のこらない、でも健康を意識させるコラムの連載が始まった。大阪人らしい笑いの中に健康の落とし穴などがちりばめられ、健康に関心がない人でも、読んでみたくなるおもろい話は、社員にも好評とあって、本にまとめることに。
低塩分(1日6g)について書かれた「第四十一話・秋刀魚の塩焼き食えんで」には、日本人の伝統的味覚と低塩分を意識しすぎることのマイナス面が指摘されていたり、「第百話・人には二つの道がある」では、喫煙について「肺がんで死ぬのは恐ろしいと禁煙したやつがしょっちゅうスピード違反して運転してるけど、どっちが恐ろしいねんやろ」という医者らしくない指摘に唸ってしまったり。
とにかく異色の健康談義が面白い。
小倉医師がまえがきで「健康ブームに流され、健康依存症にならないためにも、これからは自分の生き方に則した健康管理が必要ではないでしょうか」と述べているようにこの本には自分の身体を自分で管理するためのヒントが詰まっている。