境内の紅白梅を愛で史料館で企画展を愉しむ

境内の紅白梅を愛で史料館で企画展を愉しむ

旧暦の釈迦入滅に行われる「涅槃会」の法要では涅槃図が特別公開され、多くの参拝者が訪れる清荒神清澄寺。境内にある史料館前の桜の蕾も膨らみ、春の暖かさを感じさせてくれます。史料館で3月28日まで開催されている企画展「新春を愉しむ」では、今年の干支「午」に因んだ陶芸品や十代目市川海老蔵自ら描いた帯などを観ることができます。

今年は甲午(きのえうま)の年にあたり、「新春を愉しむ」をテーマに開催されている史料館では午に因んだ作品に加え、松竹梅などおめでたい図柄の茶道具類も展示されています。
美濃焼の名陶で人間国宝の荒川豊藏が馬を描いた作品「赤絵馬之図鉢」や「呉須馬之絵茶碗」、初春にふさわしい「紅白梅茶碗」、銘を松風とする「黄瀬戸茶碗」、自筆の書画、豊藏が独楽の図を描いた珍しい円形の御膳(山中塗)など荒川豊藏作品8点が一堂に並ぶコーナーが設けられ見ごたえのある展示になっています。

 また、歌舞伎俳優、六代目尾上菊五郎「鏡獅子」や七代目松本幸四郎「暫」の隈取、昨年2月に亡くなった12代目市川団十郎の「寿曽我対面」の隈取、そして他では目にすることができない十代目市川海老蔵の銘が入った自筆の「牡丹絵帯」も間近に観ることができます。

 他には、朱の茶碗に金で描いた松竹梅と茶碗の中に描かれた福の文字が正月を寿ぐにふさわしい永楽即全の「金襴手松竹梅茶碗」、額梅をあしらった永楽保全の「交趾写額梅香合」、円山応挙「寿星」の写しが描かれた「黄薬筒茶碗」や棗、茶杓などの茶道具が展示され、伝統に培われた貴重な作品を通して新春を祝う日本の心と文化を味わうことができます。





境内の紅白梅を愛で史料館で企画展を愉しむ
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