2017年02月号 Vol.368

●宝塚市の文化遺産として守りたい
  雲雀丘・花屋敷住宅

●宝塚市青少年健全育成大会

●市民のラジオ局 FM宝塚83.5

●フェアリーインタビュー
●夢奈瑠音さん


●シリーズ・人権をまちからinたからづか


●宝塚イベント情報(宝塚市文化財団)

●インフォメーション

●宝塚の歴史を歩く

●ウィズ通信


●清荒神清澄寺 史料館「酉年を祝う」

●メディカル コラム


再発見、MY宝塚【旧松本邸】
岩佐倫太郎 美術評論家
ブログ http://iwasarintaro.hatenablog.com/

宝塚は山の姿と坂が美しい街である。表紙の「松本邸」も、そんな美しい宝塚の起伏を選んで建てられている。JR宝塚駅から北西に約15分、表の道路からは池によって隔てられ、橋を渡ると高原の別荘地のような小高い敷地にその洋館はある。昭和12年の築と言うから、もう80歳。オーナーによって市に寄付され、国登録有形文化財にもなる。建築デザインの見どころは、玄関口の骨太な「持ち送り」と呼ばれる庇(ひさし)のアームだろう。スペインの農家も思わせるが、庭の棕櫚の列植なども含めて、カリフォルニア風にまとめたのか。華美ではないがおしゃれでモダン。こころから暮らしを楽しもうとする建築主や設計家の当時の心意気が、外観からも内装や家具からも伺えて貴重だ。公開は春秋の2回。

宝塚の情報誌ウィズたからづか

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