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無題
遊上陽子(宝塚現代美術てん・てん2015出品作家)
私は、30年近く鉛筆で抽象表現の作品を作っています。
できるだけ意味を持たないものを、できるだけ自分の意思を見せずに、できるだけ単純に。それでいて、見る人には何か具象物を連想させ、何か意味があるような、何かになぞらえたくなるような。見る人が、ふと違和感を感じたり、どこか引っかかるもの、あれっと見返したりしてくれる、不思議な、面白い作品が生まれれば、嬉しいのです。
作者の意図にはない何かを、見つけ出してほしい。