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「継承-受け継がれるもの-」開催中

「継承-受け継がれるもの-」開催中

継承 ,

 896年の創建以来、平安末期と安土桃山時代の二度の戦禍をくぐり抜け、千百有余年の歴史的変遷を経た清荒神清澄寺。その境内に佇む史料館では、「継承」をテーマに構成された展覧会が開催され、日本の伝統文化が受け継がれていく一端を高質な芸術作品に見ることができる。

 陶芸家、人間国宝荒川豊蔵の志野茶碗、彼に師事した加藤孝造(現人間国宝)の志野茶碗を始め、鋳金作家、香取正彦の鋳銅花筒、その父秀真の花瓶、茶道千家十職の一つ楽焼を代々継承している楽家に伝わる黒茶碗や、九代・十一代中村宗哲の棗など貴重な作品を間近に見ることができ、興味深い。

 もうひとつの見どころは、当山とゆかりの深い歌舞伎俳優の隈取。伝統的な芸風、芸道が親から子へ、子から孫へと伝えられる日本固有の歌舞伎は世襲制によって独特の様式美が守られているともいえる。歌舞伎特有の化粧法である隈取もそのひとつ。ここでは、十五代目片岡仁左衛門とその孫千之助の連獅子(平成23年6月)や十代目市川海老蔵(現團十郎)の曽我五郎とその子新之助(現海老蔵)の松王丸など有名な歌舞伎俳優の隈取が並ぶ。また、茶道にも造詣の深かった先々代光浄和上と先代光聰和上作の茶杓も展示され見ごたえのある展覧会となっている。
※入館無料・午前9時30分~午後4時30分








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