花組 帆純 まひろ
- 水上都市ヴェネツィアに生まれ、詩人、作家、聖職者、詐欺師、錬金術師、スパイなど様々な顔をもち、1000人の女性に愛されたという美しいプレイボーイ、ジャコモ・カサノヴァ。謎の多い生涯故に繰り返し映画の題材になってきたが、宝塚歌劇105周年の今年、座付き演出家・生田大和氏による1本物オリジナル・ミュージカルの主役として華麗に甦った。楽曲のすべてをフランスの作曲家ドーヴ・アチア氏が提供。この祝祭喜歌劇・・・
花組 聖乃 あすか
- 世代を超えて読まれ続けている漫画史上の傑作、萩尾望都氏の「ポーの一族」が初めて舞台化され、2018年1月1日、花組宝塚大劇場公演『ポーの一族』として新春の華やかな熱気に包まれながら初日の幕を開けた。脚本・演出は日本を代表する演出家の一人である、宝塚歌劇団の小池修一郎氏。小池氏は「ポーの一族」のミュージカル化を夢見て宝塚歌劇団に入団し、1985年にミュージカル化を申し出たという。それから実に30余・・・
花組 綺城ひか理
- 2016年の宝塚大劇場の掉尾を飾る花組公演『雪華抄』『金色の砂漠』が、11月11日に初日の幕を上 げた。29日に行われる新人公演『金色の砂漠』で主役を演じるのが綺城ひか理さん。新人公演に初主演した『ME AND MY GIRL』は1幕と2幕を分け合うダブル主演だったが、今回は単独で主役に挑戦する。「前回のビル役に全身全霊で取組みましたので、今回はその時の自分を超えるという新しい課題に挑みます」 ・・・
花組 優波 慧
- 4月29日に幕を開けた花組公演『ME AND MY GIRL』が、6月6日まで宝塚大劇場で上演中。『ME AND MY GIRL』を一度でも観たことのある人なら、前奏を聞くだけでハッピーな心地に包まれるはず。1937年にロンドンで初演され1646回のロングランを記録した大ヒットミュージカルである。宝塚歌劇では1987年に月組により初演され、再演を重ねてファンを増やし続けている。 その大作、『M・・・
月組 明日海 りお
- 4月11日まで宝塚大劇場で月組により上演中のミュージカル『バラの国の王子』の原作は、フランスの作家ボーモン夫人が書いた寓話「美女と野獣」。「美女と野獣」はディズニーのアニメーション映画でもよく知られているが、『バラの国の王子』では魔法で野獣に姿を変えられた王子と心やさしい娘ベルとの気持ちの結びつきが丁寧に描かれ、人間味あふれる物語が展開する。台詞のほとんどが歌で綴られた、感動的なミュージカルだ。・・・
月組 龍 真咲
- フランス革命を描いた宝塚歌劇と言えば『ベルサイユのばら』。何バージョンも創られ、繰り返し再演され、外伝まで描かれた絢爛豪華な宝塚歌劇の代表作だが、2008年、全く別物の冒険活劇が登場した。星組で初演された『THE SCARLET PIMPERNEL』である。大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの宝塚バージョンで、イギリス貴族がフランス国王の遺児ルイ・シャルルを救出するために秘密結社を組織して・・・
花組 壮 一帆
- 話題作『相棒』の神戸尊を1月22日に演じ終えた花組男役スターの壮一帆さんが、1月下旬には、宝塚大劇場公演『虞美人』の稽古に入った。長与善朗原作の戯曲「項羽と劉邦」をもとに白井鐵造が脚本・演出を担当した『虞美人』は1951年に初演。宝塚歌劇団初の一本立てミュージカルであり、項羽役の春日野八千代らメインキャストが本物の馬に乗って登場したことでも有名なこの作品は、宝塚ブームを起こし、3か月連続ロングラ・・・
月組 星条 海斗
- 月組トップスターの退団公演が11月9日まで宝塚大劇場で上演中だ。出演者の一人、星条海斗さんは「ご一緒できる最後の舞台。トップの瀬奈じゅんさんがいかに気持ちよく、有終の美を飾られるか、全員が一丸となって取り組んでいます」と熱い思いを語る。 「私が研10になる前の大事な数年間、たくさんのことを教えていただきました。初舞台から研5くらいまでは、トップのかたは雲の上の存在で、こちらから話しかけること・・・
花組 朝夏 まなと
- 「ショーの1場面で女役に扮したことはありますが、お芝居では初めてなんです。声の出し方も仕草も、新しい引き出しが必要でした」と、花組の男役・朝夏まなとさん。梅田芸術劇場メインホールで7月4日から20日まで上演中の花組公演『ME AND MY GIRL』で、公爵夫人の娘ジャクリーンを演じている。 「ジャクリーンは、行方不明になっていたヘアフォード伯爵家の世継ぎビルが見つかると、婚約者のジェラルドに・・・
月組 遼河 はるひ
- 「『エリザベート』でルドルフを演じるとは思っていなかったのですが、オーディションがあって、声質がルドルフに向いていると」 5月22日から始まる月組宝塚大劇場公演『エリザベート』で、オーストリア=ハンガリー帝国皇太子ルドルフを演じる遼河はるひさん。都会的で、品があり、ゴージャスという言葉がとても似合う、数少ない男役だ。 「制作発表の時に、皆さんから、『エリザベート』というとルドルフがトート・・・
月組 明日海 りお
- 源氏物語「宇治十帖」を舞台化した『夢の浮橋』で、研6の明日海りおさんが主役・匂宮を演じる。12月2日に行なわれる新人公演でのことだ。 「匂宮は月組主演男役・瀬奈じゅんさんの魅力に合った艶っぽい役。自分には大きすぎる役ですが、ベストを尽くします。日本物なので、まず着物の着こなしが大事。大きな衣装にとらわれすぎず、自由に動けるようになりたいと思います」 宝塚歌劇の中でも日本物は数少なく、明日海りお・・・
月組 龍 真咲
- ロンドンの下町ランベスに住むビルは、長年行方不明になっていた伯爵家の世継ぎ。一族の後継人による行儀教育が始まるが、ビルは身を引く恋人サリーを追ってランベスへ。軽快でハッピーなミュージカル『ME AND MY GIRL』が5月5日まで宝塚大劇場で上演中。 今春、研8になった月組の龍真咲さんにとって、特別な思い出のある舞台だ。 「1995年、天海祐希さん主演の舞台を何度も観ました。チケットが当たるとい・・・
月組 青樹 泉
- 3月21日から始まる宝塚大劇場公演『ME AND MY GIRL』に、ヒロイン・サリーの友人ボブ・パーキング役で青樹泉さんが出演する。小顔で173センチの長身。その恵まれたスタイルは宝塚音楽学校入学当初から変わらない。 「『ME AND MY GIRL』が再演された1995年は、まだ宝塚受験生でした。進学校の高校に入学して、すぐに進路を理系か文系かに決めなければならず、自分が本当にやりたいのはこれ・・・
雪組 水 夏希
- 目に見えないものを演じることは演劇の本質である。演劇は心を描くものだから。 だが私たち人間が目にすることのできない「死」を演じる場合は、話がもっと複雑になる。 新生雪組を率い、『エリザベート』のトート役でトップお披露目を迎えた水夏希さんは言う。 「人間ではないトートの中に生まれる人間的な感情を、人間が演じる。しかも男役として」 1992年にウィーンで生まれた『エリザベート』。その宝塚版が96年に雪・・・