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雪組 大湖せしる

大湖せしる
2015年1月1日、宝塚大劇場雪組公演『ルパン三世―王妃の首飾りを追え!―』『ファンシー・ガイ!』の初日の幕が上がる。宝塚歌劇101周年のスタートだ。新生雪組を率いるのは新トップスター早霧せいな。新トップ娘役は2010年に初舞台を踏んだ咲妃みゆである。  『ルパン三世』はモンキー・パンチ氏の原作を座付作者・小柳奈穂子氏が脚本・演出を担当し、世界に先駆けてミュージカル化したお洒落な作品。どなたがど・・・

花組 華耀きらり

華耀きらり
 新トップスター明日海りおが率いる新生花組披露公演『エリザベート―愛と死の輪舞―』が8月22日、宝塚大劇場で初日の幕を上げた。1992年にウィーンで誕生したミュージカル『エリザベート』を日本で初めて上演したのが宝塚歌劇団。1996年、雪組トップの退団公演だった。独自の装置・衣装・振付で彩り、黄泉の帝王トートを主役に置き換えた宝塚版は『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』に次ぐ宝塚を代表する人気ミュ・・・

宙組 春風 弥里

春風 弥里
  男役10年目を迎えた、宙組の春風弥里さん。恩師と家族で考えた芸名には、ふるさとを愛する思いが込められている。愛知県東海市出身である。「冬から春になった頃に吹く、ふわっとした風が大好き。私が初めて宝塚歌劇を観た時の新鮮な感覚と似ているんです」  春風弥里さんと宝塚歌劇との出逢いは、クラシックバレエを一緒に習っていた友人が貸してくれた1995年『ME AND MY GIRL』のビデオだった。見始め・・・

宙組 蓮水 ゆうや

蓮水 ゆうや
アーネスト・ヘミングウェイの長編小説『誰がために鐘は鳴る』を宝塚歌劇団が世界で初めて舞台化したのが32年前。宙組による再演が2010年11月12日、宝塚大劇場で始まった。柴田侑宏氏による初演の脚本・演出に、木村信司氏の新演出が加わった再演版は、新曲も複数あり、すべてのダンスの振付が新しくなっている。初演を観た人には、違いを数える楽しみも大きいだろう。  『誰がために鐘は鳴る』は、1936年に始まっ・・・

宙組 鳳翔 大

鳳翔 大
 6月21日まで宝塚大劇場では、宙組による久々のコスチューム物『TRAFALGAR(トラファルガー)』とショー『ファンキー・サンシャイン』を上演中だ。  宝塚歌劇にはコスチューム物というジャンルがあり、宝塚歌劇検定公式基礎ガイド本によると「洋物の歴史物で、いわゆる中世の軍服や豪華な輪っかのドレスなどの衣装を着るようなお芝居のこと」とある。対して「スーツ物」とは、宙組の前作『カサブランカ』のように男・・・

星組 涼 紫央

涼 紫央
 星組全国ツアー公演『激情』『BOLERO』が、千葉、埼玉、静岡、福岡、神奈川、富山、岐阜、愛知、広島、愛媛の各地で上演中だ。大阪に戻るのは5月22日。梅田芸術劇場メインホールで23日、千秋楽を迎える。『激情』―ホセとカルメン―で小説家メリメと、カルメンの夫ガルシアの二役を演じているのが涼紫央さん。宝塚きっての貴公子スターである。  「二役は初めてです。ガルシアは麻薬組織のボス。こんな色濃い役がず・・・

星組 夢乃 聖夏

夢乃 聖夏
 2007年、最後の新人公演『エル・アルコン-鷹-』で主役ティリアン・パーシモンを鮮やかに演じ終えた夢乃聖夏さんを待っていたのは、宝塚バウホール公演『ANNA KARENINA』の主演だった。  「初めての新公主演で、新しい発見や学ぶことがあり感無量でした。その興奮が冷め切らない1週間後にバウ主演のお話をいただき、これはもう自分を信じて、やるしかないと」  夢乃聖夏さんはこれまで、一つ課題をクリア・・・

花組 朝夏 まなと

朝夏 まなと
 「ショーの1場面で女役に扮したことはありますが、お芝居では初めてなんです。声の出し方も仕草も、新しい引き出しが必要でした」と、花組の男役・朝夏まなとさん。梅田芸術劇場メインホールで7月4日から20日まで上演中の花組公演『ME AND MY GIRL』で、公爵夫人の娘ジャクリーンを演じている。  「ジャクリーンは、行方不明になっていたヘアフォード伯爵家の世継ぎビルが見つかると、婚約者のジェラルドに・・・

星組 紅 ゆずる

紅 ゆずる
 宝塚歌劇95周年の初夏を彩る宝塚大劇場公演『太王四神記 Ver.II』―新たなる王の旅立ち―が、いよいよ6月26日に初日を迎える。ペ・ヨンジュン主演で話題になった韓国歴史ファンタジードラマ「太王四神記」を、宝塚歌劇団が世界で初めてミュージカル化したのが『太王四神記』―チュシンの星のもとに―。韓国ドラマ初の宝塚歌劇化であり、今年1月、花組で上演されてダイナミックかつ幻想的な舞台が大好評を得た。  ・・・

星組 涼 紫央

涼 紫央
 宝塚歌劇95周年の第二弾は、星組主演スター安蘭けいと遠野あすかのサヨナラ公演、『My dear New Orleans』―愛する我が街―と『ア ビヤント』の二本立てである。トップのラストステージは宝塚歌劇の中でも特別、感慨があるものだが、3年前の取材でキュートな笑顔を絶やさず、よどみなく話してくださった星組の涼紫央さんが、今回は憂いを湛えた美しい横顔を見せて静かに話し始める。 「退団者が多く、・・・

花組 朝夏 まなと

朝夏 まなと
宝塚歌劇が95周年を迎えた2009年元旦、宝塚大劇場では話題の大作、花組公演『太王四神記』―チュシンの星のもとに―の幕が上がった。四神の一人、チュムチを演じているのが、朝夏まなとさん。まっすぐのびた竹のようにさわやかな大型新人である。 「本公演でストーリーに絡む大きな役は初めてです」と、晴れ晴れした口調で話すが、2002年4月、『プラハの春』で初舞台を踏んで以来、新人公演主演を4回、宝塚バウホー・・・

星組 麻尋 しゅん

麻尋 しゅん
2002年4月、『プラハの春』で初舞台を踏んだ麻尋しゅんさんは、翌年『王家に捧ぐ歌』の新人公演で、準主役の王女アイーダ役に抜擢された。イタリアの作曲家ヴェルディのオペラ「アイーダ」の宝塚バージョンで、全編を歌で綴った、斬新な意欲作だ。 「アイーダ役を頂いた時は、うれしくてうれしくて。ただ音楽学校時代から勉強してきたのは男役の歌唱。キーの高い娘役の歌をうたうと蚊のなくような声しか出ないんです。声が・・・