月組 天紫 珠李
- 月組トップスター珠城りょうと新トップ娘役の美園さくらとの新トップコンビによるお披露目公演、グランステージ『夢現無双︱吉川英治原作「宮本武蔵」より︱』とレビュー・エキゾチカ『クルンテープ 天使の都』が4月15日まで宝塚大劇場で上演中。4月2日に行われる新人公演『夢現無双︱吉川英治原作「宮本武蔵」より︱』のヒロイン役に抜擢されたのが、2015年に初舞台を踏んだ第101期生の天紫珠李さんだ。「本当に私・・・
星組 紫藤りゅう
- 宝塚大劇場では4月25日まで、星組公演『こうもり』『THE ENTERTAINER!』の2作品を上演中だ。MUSICAL『こうもり』の新人公演で主役のファルケ博士を演じるのが、2010年に初舞台を踏んだ第96期生の紫藤りゅうさん。「今日まで無我夢中で走り続けてきました。新人公演に出られる最後の学年で主役をさせていただくことになり、大変光栄です」 原作の「こうもり」は1874年にヨハン・シュトラ・・・
月組 海乃美月
- 新世紀を迎えた宝塚歌劇団では第101期初舞台生のお披露目公演が始まった。毎年恒例の初舞台生による口上とラインダンスは、春の宝塚大劇場公演でしか観られない。今年は、2012年にフランスで初演されたヒット作を宝塚歌劇団座付の小池修一郎氏が潤色・演出したフレンチ・ロック・ミュージカル『1789―バスティーユの恋人たち―』で披露。6月1日まで、トップスター龍真咲が率いる月組により上演中だ。 この宝塚バ・・・
星組 柚希礼音
- 宝塚歌劇の初公演は1914年。その時から数えて2014年は100周年。世紀のカウントダウンが始まった2013年12月上旬、100周年記念公演第1作『眠らない男・ナポレオン―愛と栄光の涯に―』に主演する星組トップスター柚希礼音さんは黒いシャツ、ジャージレギンスにブーツというスタイルで会場に姿を見せ100周年の幕開けにナポレオンを演じる心境を語り始めた。 「宝塚歌劇100周年の記念公演第1本目を・・・
星組 十輝 いりす
- 15名が異動する大規模な組替え発表があったのは昨年12月2日だった。一度に10名以上の組替えが行われたのは2006年以来のこと。十輝いりすさんは2012年2月25日付けで宙組から星組に異動した。組替えが発表される数日前に歌劇団から直接、連絡を受けた十輝いりすさんは、「また新たな自分に出会えるチャンスなのでがんばろうと思いましたが、この学年で組替えがあるとは思いもしなかったので、お聞きした瞬間は・・・
宙組 澄輝 さやと
- 宙組の澄輝さやとさんは芝居・歌・ダンスの3拍子揃った、若手の実力派男役だ。その澄輝さやとさんが満を持して新人公演に主演した作品が、2011年10月から12月にかけて上演された『クラシコ・イタリアーノ—最高の男の仕立て方―』である。2005年に入団した第91期生の澄輝さやとさんにとって、これが最後の新人公演だった。 「サルヴァトーレは少し陰のある素敵な役だなと思っていたので、演じさせていただける・・・
花組 華形 ひかる
- 花組宝塚大劇場公演、ミュージカル・プレイ『復活―恋が終わり、愛が残った―』とレビュー・ファンタシーク『カノン』が1月1日、初日の幕を上げた。 レフ・トルストイの代表作をミュージカル化した『復活』でカチューシャの弁護士ファナーリンを演じているのが、華形ひかるさん。 『復活』の舞台は19世紀末の帝政ロシア。貴族の娘と婚約しているネフリュードフは、殺人事件の陪審員として裁判所に呼び出され、かつて許・・・
星組 真風 涼帆
- 2011年8月に真風涼帆さんが宝塚バウホールで初めて主演した『ランスロット』のプログラムは、印象的だった。表紙は紺青で、円卓の騎士の長、ランスロットに扮した真風涼帆さんが、剣を振り上げた一瞬を捉えている。さらに次ページの見開きは朱色の背景に甲冑のシルバーが映え、今にも剣の切っ先が飛んできそうな緊張感に溢れている。クールな二枚目と称される真風涼帆さんの、精悍な表情が殊更に美しい一枚だ。 「マントを・・・
星組 芹香 斗亜
- 4月15日から宝塚大劇場で始まる『ノバ・ボサ・ノバ』は、ショー作家・鴨川清作の代表作だ。今年、没後35年にあたり、待望の上演が決まった。舞台はブラジル、リオのカルナバル。義賊ソールと泥棒オーロが巻き起こす奇妙な事件と、燃え上がる三つの恋。ソールと美しい観光客エストレーラ、オーロと物売り女ブリーザとその婚約者マール、エストレーラの母親メールとオーロの子分ボールソ。ドラマチックな演出、ダイナミックな・・・
宙組 七帆 ひかる
- 今年の前半、七帆ひかるさんは対極的ともいえる、異なる色の役を演じている。『黎明の風~侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦~』の打田友彦役と、『雨に唄えば』のロスコー・デクスター役だ。 「打田友彦は、白洲次郎と同郷の後輩で近衛文麿の秘書官、終戦連絡中央事務局(CLO)の職員で、白洲役の轟さんとはほとんど同じ場面でご一緒させていただきました。轟さんのお芝居は毎回、微妙に違って新鮮なんです。芝居はキャッチボ・・・
星組 立樹 遥
- 宝塚スターの輝きは、年月をかけた自己練磨の賜物だ。一瞬できれいになるとか、お金持ちになれるなどというのは嘘である。仮に一瞬で得たものがあったとしても一瞬のうちに失い、決して幸せをもたらすことはない。 宝塚スターは才能や運に頼らず、鮮明な目標を持って日々邁進する。弱さから目を逸らさず、自身を鍛えぬく強さを手にして、内部から輝き出すのである。 「くさるのは簡単です。でも卑屈になってナイーブにネガティブ・・・
月組 青樹 泉
- 3月21日から始まる宝塚大劇場公演『ME AND MY GIRL』に、ヒロイン・サリーの友人ボブ・パーキング役で青樹泉さんが出演する。小顔で173センチの長身。その恵まれたスタイルは宝塚音楽学校入学当初から変わらない。 「『ME AND MY GIRL』が再演された1995年は、まだ宝塚受験生でした。進学校の高校に入学して、すぐに進路を理系か文系かに決めなければならず、自分が本当にやりたいのはこれ・・・
花組 真野 すがた
- 花組宝塚大劇場公演『アデュー・マルセイユ』『ラブ・シンフォニー』に出演している真野すがたさんが、ひときわ輝いて見える。その理由は複数あるのだが、まず時を遡り、男役・真野すがたが誕生する経緯から。中学時代に、舞台観劇以外にも、宝塚ファンの同級生から借りたビデオを毎日のように見ていた真野すがたさん。特に好きだったのが、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」に登場する妖精パックを主人公にした『PUCK』。小池・・・
月組 霧矢 大夢
- 霧矢大夢さんが演じた人物は深く心に残る。たとえば入団8年目の2001年3月、シアター・ドラマシティ公演『Practical Joke』で演じたマウロ・カダローラ。マフィアの一員だが、主人公と友情を育む憎めないチンピラだ。実はこのマウロが霧矢ファンの人気投票第一位なのだ。それまでも1994年の初舞台以来、96年、花組『ハウ・トゥー・サクシード』新人公演の主役フィンチ、98年、月組『WEST SIDE・・・
星組 和 涼華
- 昨年7月、6年間すごした宙組から星組に移籍し、大きな活躍が期待されている和涼華さん。 「突然、お電話で組替えのご連絡を頂き、驚きました。もちろん前向きに受け止めました。が、あとでプレッシャーも出てきましたね」 一口に組替えといっても、状況はまちまち。このときは星組からの異動はなく、和涼華さんだけが加わる組替えだった。これからどうなるのかな、という緊張感があったとしても当然のこと。そんなところへトッ・・・
花組 華形 ひかる
- 「2005年に新人公演を卒業して本公演に、より集中できる状況になり、2006年は慌てずに行こうという目標を立てました。時間に余裕ができた分、自分の役を掘り下げることに全力投球できた1年でした」 シャープでキレがよく、動きも大きい。昨年の花組宝塚大劇場公演『ファントム』の従者で見せた華形ひかるさんのダンスは、観客の視線を引きつけずにはおかなかった。 華形ひかるさんは、宝塚歌劇が85周年を迎えた19・・・