宙組 純矢ちとせ
- 新トップスター朝夏まなとが率いる新生宙組公演『王家に捧ぐ歌』―オペラ「アイーダ」より―が6月5日、宝塚大劇場で初日を迎えた。ヴェルディのオペラ「アイーダ」を新たな脚本と音楽で綴った宝塚バージョンが初演されたのは2003年。第58回芸術祭優秀賞を受賞した名作が12年ぶりに再演され、第89期生の純矢ちとせさんがエジプト王ファラオの娘アムネリスに仕える女官ワーヘドを演じている。 「女官ワーヘドはアムネ・・・
月組 凪七瑠海
- 宝塚少女歌劇の初公演が行なわれたのは1914年4月1日。100周年を迎えた今春の宝塚大劇場公演は月組による『宝塚をどり』『明日への指針―センチュリー号の航海日誌―』『TAKARAZUKA花詩集100‼』の三本立て。日本絵草紙『宝塚をどり』には各組のトップスターが、そしてグランド・レビュー『TAKARAZUKA花詩集100‼』には各組のトップコンビが特別出演し、恒例の初舞台生ラインダンスを第100・・・
星組 十輝 いりす
- 15名が異動する大規模な組替え発表があったのは昨年12月2日だった。一度に10名以上の組替えが行われたのは2006年以来のこと。十輝いりすさんは2012年2月25日付けで宙組から星組に異動した。組替えが発表される数日前に歌劇団から直接、連絡を受けた十輝いりすさんは、「また新たな自分に出会えるチャンスなのでがんばろうと思いましたが、この学年で組替えがあるとは思いもしなかったので、お聞きした瞬間は・・・
宙組 凪七 瑠海
- 5月20日から始まる宝塚大劇場公演は、第32回松尾芸能賞優秀賞を受賞したトップスター大空祐飛が率いる宙組による歴史ロマン『美しき生涯』―石田三成 永遠の愛と義―、そしてレヴュー『ルナロッサ』―夜に惑う旅人―の2本立てである。『美しき生涯』は、人気脚本家・大石静氏による書下ろし。主題歌も大島ミチル氏が作曲した話題作だ。演出は石田昌也氏。 「宙組は石田先生とご縁があり、大劇場公演では『維新回天・・・・
宙組 蓮水 ゆうや
- アーネスト・ヘミングウェイの長編小説『誰がために鐘は鳴る』を宝塚歌劇団が世界で初めて舞台化したのが32年前。宙組による再演が2010年11月12日、宝塚大劇場で始まった。柴田侑宏氏による初演の脚本・演出に、木村信司氏の新演出が加わった再演版は、新曲も複数あり、すべてのダンスの振付が新しくなっている。初演を観た人には、違いを数える楽しみも大きいだろう。 『誰がために鐘は鳴る』は、1936年に始まっ・・・
宙組 鳳翔 大
- 6月21日まで宝塚大劇場では、宙組による久々のコスチューム物『TRAFALGAR(トラファルガー)』とショー『ファンキー・サンシャイン』を上演中だ。 宝塚歌劇にはコスチューム物というジャンルがあり、宝塚歌劇検定公式基礎ガイド本によると「洋物の歴史物で、いわゆる中世の軍服や豪華な輪っかのドレスなどの衣装を着るようなお芝居のこと」とある。対して「スーツ物」とは、宙組の前作『カサブランカ』のように男・・・
専科 萬 あきら
- 幅広く、いろんな役を演じてきたが、ベースはずっと二枚目。専科の萬あきらさんは、ミステリアスな大人の男の色香を立ち姿だけで感じさせる稀有な男役だ。今でも鮮明に思い出すのは1993年『グランドホテル』のジゴロ役。若央りさ演じる公爵夫人とのダンス場面に息もできないほどドキドキさせられた。当時、萬あきらさんはダンス専科。その後、2008年『夢の浮橋』での光源氏などを演じ、2010年1月、映画「カサブラン・・・