宙組 春風 弥里
- 男役10年目を迎えた、宙組の春風弥里さん。恩師と家族で考えた芸名には、ふるさとを愛する思いが込められている。愛知県東海市出身である。「冬から春になった頃に吹く、ふわっとした風が大好き。私が初めて宝塚歌劇を観た時の新鮮な感覚と似ているんです」 春風弥里さんと宝塚歌劇との出逢いは、クラシックバレエを一緒に習っていた友人が貸してくれた1995年『ME AND MY GIRL』のビデオだった。見始め・・・
宙組 北翔 海莉
- 前回、取材させていただいたのが月組時代の2005年9月、北翔海莉さんが研8の時だった。その約11ヵ月後に、初めての組替えで宙組に。さらに演技の幅を広げ、観る人の心を捉え続ける期待の男役である。 月組時代の北翔海莉さんは3作品で新人公演主演を、宝塚バウホール主演も『恋天狗』『Bourbon Street Blues』と『想夫恋』の3作品で務めた実績をもつ。そんな実力ある北翔海莉さんの突然の異動。・・・
宙組 七帆 ひかる
- 今年の前半、七帆ひかるさんは対極的ともいえる、異なる色の役を演じている。『黎明の風~侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦~』の打田友彦役と、『雨に唄えば』のロスコー・デクスター役だ。 「打田友彦は、白洲次郎と同郷の後輩で近衛文麿の秘書官、終戦連絡中央事務局(CLO)の職員で、白洲役の轟さんとはほとんど同じ場面でご一緒させていただきました。轟さんのお芝居は毎回、微妙に違って新鮮なんです。芝居はキャッチボ・・・
宙組 大和 悠河
- 「新しくなった宙組を観ていただきたい。早くお客様にお会いしたい気持ちでいっぱいです」 宙組発足から10周年の今年、宙組4代目の新トップに大和悠河さんが就任した。 宝塚音楽学校時代から、まるで宝塚歌劇のために生まれてきたような人、と言われ続けてきた大和悠河さん。音楽学校の卒業文化祭で主演し、初舞台後は新人公演に6回主演。宝塚バウホール公演にも6回主演している。先輩たちを追う立場の若手時代を、追われる・・・