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-バックナンバー- 2006年1月号
宝塚歌劇のインタビュー



夢心地で観るだけでは
もったいないほど美しい


2006年宝塚大劇場は、マリー・アントワネット生誕250周年を記念して、名作『ベルサイユのばら』5年ぶりの再演で幕をあける。星組による『ベルサイユのばら』−フェルゼンとマリー・アントワネット編−は1月1日から2月6日までの公演。『ベルサイユのばら』3度目の出演となる安蘭けい、大きな包容力でオスカルを支えるアンドレを、魅力たっぷり演じる。


 元旦から宝塚大劇場で上演される『ベルサイユのばら』―フェルゼンとマリー・アントワネット編―で、アンドレを演じる安蘭けいさん。

 二枚目・男役15年目の安蘭けいさんが、男性の包容力をどう演じるか、ワクワクするほど楽しみである。
 オスカル役には朝海ひかる、貴城けい、霧矢大夢、水夏希、大空祐飛らが役がわりで特別出演するという、通常の公演では絶対に不可能な特別な組合せが実現。個性豊かな5人5様の愛に絡む、安蘭けいさんの芝居の妙が堪能できる舞台だ。

安蘭けいさんと『ベルサイユのばら』との縁は、初舞台から。1991年、月組のオスカル編で大劇場デビューした。その次が、雪組から星組に移籍した翌年の2001年、オスカルとアンドレ編でフェルゼンを演じている。今回はマリー・アントワネット生誕250周年を記念しての再演で、星組の新主演コンビ、湖月わたると白羽ゆりの宝塚大劇場お披露目公演。前回から5年振り、初演からは31年もの歳月を経た名作上演なのだ。

「実はフェルゼンを演じたときも、アンドレってカッコいいなと思っていました。アンドレはいつも陰ながらオスカルを支える女房的存在。やさしくて包容力があり、私の好きなタイプです。さらに、自分がもっと好きになれるアンドレにしたいですね」

こういう演技者の思い入れが、繰り返し上演されてきた名作に新たな命を吹き込むのである。
「相手役が替わると、こちらも微妙に変わることがあります。役がわりでオスカルが替わることによって自分のアンドレがどう変わるのか、楽しみです。大空さん、水さん、霧矢さんと芝居をするのは初めて。特別出演ということで緊張されると思うので、できるだけリラックスできるように心がけたいですね」

安蘭けいさんは、星組大劇場公演でたっぷりとアンドレを演じたあと、2月17日から始まる東京公演では、その相手役オスカルをも演じる。さらに4月7日に幕が開く雪組東京宝塚劇場公演『ベルサイユのばら』―オスカル編―には、役がわりで再びアンドレで登場する。


安蘭けいさんも含め、多くの男役スターが、ぶつかった壁。
その壁に安蘭けいさんはどのように立ち向かったのでしょうか?
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