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-バックナンバー- 20006年11月号 | ||||||||||||
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女性のライフスタイルはこの20年間で大きく変わりましたが、この変化は女性の身体にもさまざまな影響を及ぼしています。女性の社会進出に伴って晩婚化、少子化が進んでいますが、それは一昔前よりも、閉経までに経験する月経の回数が多くなっている、ということを示します。また最近は初潮も早まっていることから女性が一生に経験する月経の回数は増える一方。これは、ここ最近、増加傾向の子宮内膜症と密接な関係があります。 子宮内膜症とは、本来、子宮の内側だけに存在する子宮内膜が、他の臓器、例えば卵巣や卵管、腸などに増殖し、月経のたびに出血するという病気で、月経の回数が多い人ほど病気が進行し、症状が重くなる傾向があります。症状は月経時の強い痛みや下腹部痛、腰痛などのため、通常の月経痛と考えて鎮痛剤を飲んですます方も多いようですが、回数を重ねるごとに痛みも強くなってきます。 子宮内膜症の治療には大きく分けて薬物療法と手術療法の2つがあります。薬物療法、手術療法とも、それぞれ様々な方法がありますので、病状と妊娠の希望など患者さん家族の意見を考慮して、最善の方法を選択します。薬物療法では、卵胞ホルモンの分泌や働きを抑えるホルモン剤を使い、月経を一時的に止めて病巣を小さくします。 月経痛が以前と比べて強くなってきたと感じられる方は、子宮内膜症のほか子宮筋腫なども考えられますので、我慢せずに一度、婦人科の受診をお勧めします。 |
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