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-バックナンバー- 20006年10月号
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自費出版

日中漢字のすれ違い
 

中国で生まれ朝鮮半島を経て日本に伝わってきた漢字は、日本の生活習慣や事情により、中国の漢字の本来の意味と異なってきたものもある。中国語講座で学ぶメンバー及び大学他で日本語を教えている先生等が、そのような言葉を集め、日常よく使う単語の中から編集。読み物としても興味深く、語学のサブテキストとしても重宝な一冊に仕上げた。



大阪日中芸術連合交流協会主催の中国語を学ぶ教室で、ある日のこと、中国語と日本語の異字同意や同字異語が話題になり教室中大笑いになった。これもそう、こんなのもあるよ、と例をあげていくうちに、こんな本があればおもしろいねということで講座仲間が編集することに。昨年春からとりかかり、広辞苑や語源辞典にも世話になり、自分たちでパソコンを使って原稿を制作して費用をおさえ、あさひ高速印刷から出版した。

 掲載されている言葉は日常すぐに役に立つものばかり。本書の発行者で大阪日中芸術連合交流協会会長の野々村先生は、「中国語を始めた方の中には、旅行等で日本と中国は漢字が共通なので、書けば意味が伝わると思っている方もいらっしゃると思いますが、本書に目を通すことでその違いがよく分かることと思います」と話す。

 例えば、旅行先のホテルで手紙を出したいと思い、フロントに「手紙」と書いて渡したところ「トイレットペーパー」が出てきたという実話もある。ちなみに「手紙」は中国語では「信」。このようなミスが起こらないよう「日中漢字のすれ違い」が大いに活用できそう。

 編集メンバーを代表して、宝塚中国文化交流協会会長の大野さんが「完成のゲラを見て痛感したことは、これは読み物のつもりで作ったのですが、自分ながら中国語の力が向上していることに気がつきました。読者の皆様には、楽しく読み通していただければ初期の目的を達成するわけですが、その他にこれは語学のサブテキストとして使えるなと思いました。中国向けにも野々村先生が訳して下さるそうで、ほんとうに日中友好や文化の交流に役たってほしいと心より願っています」と、編集後記で語っている。

著者(五十音順)
赤坂啓子 大野宏 加子大二郎 中村昭義
野々村豊 野々村佳子 花岡寿子 水田葉子
宮崎禮子 村上哲 山本美恵子  

日中漢字のすれ違い 発 行 日  平成18年8月
出   版 大阪日中芸術連合交流協会
発 行 者 野々村 豊
著   者 11名
印刷・発行所 あさひ高速印刷(株)出版部
A5判 142ページ 並製本

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