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-バックナンバー- 2005年7月号 | ||||||||||||
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大阪美術協会は、戦後の文化復興と大阪における日本画の発展をめざし、竹内無憂樹のよびかけによって、当時大阪画壇で活躍していた矢野鐡山ら日本画家により昭和26年に結成された。創立6年後の昭和31年には公募展として第一回大美会展が開催されるようになり、今年も天王寺公園内にある大阪市立美術館・地下展覧会室において5月3日(火)から5月8日(日)まで開かれた。 本年は節目の第50回記念大阪美術協会展ということで、協会創立当時の委員であった菅楯彦や生田花朝女らの作品を記念展示、そして作品集をあさひ高速印刷株式会社で印刷発行した。展示全作品がカラーで掲載され、巻末には協会展の年譜、表紙は白のレザック紙に大美展の金文字が映え、大阪美術協会の歴史がうかがえる。 毎年開かれる大美展は、作品の募集から始まり受付をして展示の準備へと、会員の尽力によるところが大きい。そして、今年は記念展示会の準備、作品集の発行と、大きな仕事をやりとげた。作品の撮影にも立会った協会委員の近藤さんは「カメラマンやスタッフの気迫にあおられ、私たちもいい緊張感の中で頑張りました。おかげですばらしい作品集ができたと思います」と語る。展示作品をデジタルカメラで撮影してコストをおさえ、印刷も満足のいくものに仕上がった。希望者には作品のポストカードを作成、それも大変好評だったとか。 著名な画家と共に図録に載り、入選者も次のステップへの大きな励みとなる。学生など若い人たちにも出品を呼びかけ、大阪美術協会は日本画の発展のため、献身的な活動を続け歴史を重ねている。
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