能勢カントリー倶楽部常務理事の上西荘三郎さんが、自らのゴルフ人としての生涯を記した三冊目となる「私とゴルフと中国〜荘三郎、海南島に立つ〜(下巻)」を出版。上巻を出してから約八年、ゴルフ一筋に歩んだ記録を後世に残したいという上西さんの長い夢が実現した。
上西荘三郎さんは大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜き今年90歳。戦前の鳴尾ゴルフ倶楽部でハウスボーイから始めプロ入りし、第二次大戦中は中国本土へ出征、戦後は会社勤めをしたがプロゴルファーに復帰、その後クラブ製作、インドア経営などを経て、ゴルフ場経営者、ゴルフ場設計者として今日に至っている。そのゴルフ一筋に歩んだ人生を書き残しておきたいと、15歳でゴルフに出会い戦争中までを綴った上巻、戦後に能勢カントリー倶楽部を設立した中巻をまとめ、そして今年、中国海南島にゴルフ場を設計建設に至った下巻をあさひ高速印刷株式会社から出版した。本文中には、プレーにやって来た小磯良平氏による上西さんの似顔絵や貴重な写真もふんだんに掲載されている。
戦争を体験し、戦後は一貫して中国との友好促進に尽くしてきた上西さんの夢は「いつか中国にゴルフ場を造りたい」。晩年に何度も訪中を重ね、誠実な人柄で様々な困難をクリアし、ついには海南島南燕湾にゴルフ場を設計し建設に至る。下巻では、生涯の集大成ともいえる南燕湾ゴルフ倶楽部建設についてまとめあげ、上西さんの自分史は八年をかけ完結した。
「私とゴルフと中国」の出版は、中国でゴルフ場を造った上西さんの回顧録として中国でも話題になり、そこで永年のパートナーである元中国大阪領事館員の鄭国仕氏が翻訳し、上中巻はすでに刊行され日中友好の証となっている。
一区切り終えた上西さんは、なおも未来を見据えて語る。「私は、ゴルフとは一般大衆のものだと考えております。そして自然を壊さずに、自然を生かしてコースを造ることがゴルフの本質だと信じています。私はがんばって、生き続け、ゴルフ界と日中友好の行く末を見届けたいと努力していくつもりです」 |
「架け橋」
発 行 2005年9月25日
著 者 上西荘三郎
編集人 甲斐誠三
田中正規
協 力 能勢カントリー倶楽部
淡路カントリー倶楽部
近江カントリー倶楽部
ベニーカントリー倶楽部
南燕湾高爾夫倶楽部
中国領事館
印刷所 あさひ高速印刷株式会社
A5判 302ページ 並製本
頒布価格 2,500円
能勢カントリー倶楽部(上西)072-794-1101まで |
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