バックナンバーへ|TOP | ||||||||||||
-バックナンバー- 2002年4月号 | ||||||||||||
|
||||||||||||||||
あらゆる可能性を秘めた創造の場所 特別な人はいない、みんなが作り上げていく場所に |
||||||||||||||||
最初は何をすればいいのか、
どこに行けばいいのかさえ分からず、 とりあえず社会福祉協議会の震災ボランティアとして登録、 活動をはじめた。 しかし、 これほどまでに多くの人たちが震災以前からボランティア活動に従事しているにもかかわらず、
ボランティアの数に対して活動場所が足らないという現状に直面することになる。 自分たちがボランティア活動を通じて学んだ、 人が助け合い一緒に生きていける 「共生」 の精神をもっともっと広げていきたい、 情報交換ができ、 共に学び触れ合う場所が欲しい。 そんな気持ちから岡本夫妻は、 99年に財団法人プラザ・コムを設立、 駅に近い場所にこだわって土地探しから始め、 阪急売布神社に近い場所を確保し、 センターの設立を考えた。 私財を投じた事に対しては 「自分たちに今できることは何かを一人ひとりが考える事が一番大事なこと」 と岡本夫妻は声を揃える。 ボランティアの心は、 事の大きさでも掛け声でも器だけでも無い。 一人ひとりが地域社会の問題を自らの問題として受け止め、 お互いにできることをやる。 センターの建設は、 そんな成熟したコミュニティー社会を形成するための一助だ言えるのではないだろうか。 阪神大震災と同じ1月17日に行われた内覧会には、 大々的な宣伝をしたわけでは無いにもかかわらず、 今、 ボランティア活動をしている人たちだけではなく、 多くの子ども連れや、 障害者の人たちが見学に訪れ、 来場者は約1000人にも達した。 「のんびりくつろぐ子どもたちがいたことが本当にうれしい」 と岡本明美さんが目を細めていたのが印象的だ。 さて、 どう器を生かしていくかは私たち市民の番。 |
||||||||||||||||
|