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-バックナンバー- 2002年2月号

水着着用のバーデゾーンでゆったり湯めぐり

 宝来橋のたもとにミュージアムのようにそびえる「宝塚温泉」は、円、長方形、三角が組み合わされた斬新なデザインで、武庫川に面したガラス張りは、ピュアな自然をイメージさせる。県道337号線沿いの正面玄関から入り、履物をシューズロッカーに入れて受付へ。宝塚市民なら、免許証等を提示し、市民カードを発行してもらうと市民価格で利用できる。更衣室のロッカーキーが付いたリストバンドは、館内ではバーコードで財布代わりになり、帰りに一括精算できて便利。水着、タオルを持っていなければ、有料レンタルもある。エレベーターで女性は2階、男性は3階のロッカールームへ。広々とした更衣室の床は籐敷きで、大きな鏡が張られたパウダーコーナーには、化粧品、ドライヤーも完備。 まずは水着に着替えて、家族やカップルが一緒に楽しめるバーデゾーンへ。源泉を除鉄したお湯は、長時間利用できるように33度とやや低温。2階には、フットバス・マグナムジェット・流水プールなど、泡の吹き出し方が違う10種類のウェルバス、サウナより低い60度の採暖室やシャワーもある。水着専用のエレベーターで3階に上がれば、2種類のジャグジーバスがあり、マッサージ効果で身体の疲れが癒せそう。2〜3階は吹き抜けになっていて、総ガラス張りで明るい雰囲気。4階は「宝塚温泉」の目玉でもある露天で、直径6mのワールプールがある。六甲山への入口、紅葉ガ丘から長尾山系まで3方が見渡せる景色は最高。このジャグジーは42度に設定されている。

金泉、銀泉は、神経痛や慢性消化器病にも効果的

 バーデゾーンを楽しんだ後は、ロッカールームで水着を脱ぎ、浴室ゾーンで温まろう。2階の女性用、3階の男性用共、金泉、銀泉2種類の温泉がある。金泉は鉄分、塩分を多く含んだ源泉を5倍に薄めた、その名の通り金色のお湯。銀泉は、それを除鉄した透明のお湯。身体がポカポカ温まり、皮膚病はもちろん、神経痛や慢性消化器病、その他様々な症状に効くそう。
 シャワーを浴びたら私服に着替え、館内で一番見晴らしの良い5階のリラクゼーションルームへ。イスとテーブル、大型液晶テレビ、自動販売機があるので、山並みを眺めながら友達と談笑するのもいいかも。さらに身体をほぐしたいなら、4階のボディケアルームへ。プロのフットケア、ボディケア技術で、いい気持ち!
 最後に「大きな川」という意味の、地下1階カフェ・レストラン「グラン・リーオ」に行ってみよう。武庫川が望める店内には、デザイン性の高いイスとテーブルが。大型テレビが掛かった琉球畳敷きの座敷もあり、和洋折衷の設計がおもしろい。経験豊富な松井直正シェフは「ハーブを取り入れた、からだに優しいメニューも検討中です」と語ってくれた。暖かくなれば、武庫川にせり出したテラスでも食事が楽しめそう。温泉に入らなくても、外部からの利用もできる。
 最後に受付で館内すべての利用分を精算。受付横には地元の名産品だけでなく、ロゴマークの入った「宝塚温泉」オリジナルグッズも販売されるので、チェックしよう。

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