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-バックナンバー- 20001年9月号



 宝塚まつりが今年第29回を迎える。 平成7年に阪神大
▲20周年を記念して発行された記念誌
震災で休止しているため、 昭和47年の第1回から数えると30年目。
 そもそも宝塚市は新興住宅地として急成長した都市と同じく、 市民全体で楽しめる規模のまつりが無かった。 そのため、 新旧市民のふれあいと連帯感を作るためにと宝塚まつりが開催されることになった。
 当初は、 全国の珍しいまつりを招待することで居ながらにして楽しみ、 新市民には故郷のまつりを偲んでもらうといった構成。 その後、 各地のまつりやイベントの交流なども始まった。
 今年は、 宝塚で沖縄芸能の活動を支援している 「沖縄芸能振興宝塚の会」 が久葉で作った笠を被って踊る沖縄の夏踊りを披露するなど、 市民参加型
▲YOSAKOIの星輝心のメンバー
のまつりへ。
 招待するのは、 全国的に年齢性別を越えた盛り上がりをみせているYOSAKOIソーラン系のダンスチーム 「星輝心」 (明石市) のみ。 昨年結成 されたばかりのチームだが、 中学生から熟年まで、 120人のダイナミックなダンスが見物だ。 まずはそのパ ワーを体感したい。
 主催者の宝塚市民フェスティバル協会実行委員 (市民部) の玉谷憲一さんは、 「もっと市民がつくり、 参加するまつりにしたい。 このYOSAKOIソーランは、 まつりや踊りの好きな市民が、 ボランティアとして企画運営の中心になり、 活気あるまつりを作り上げています。 今年、 星輝心を招待したのはそんなまつりをつくっていくきっかけになれば」 と語る。
 早速、 今年は連合婦人会がこのYOSAKOIにチャレンジ、 振り付けをビデオで特訓中だとか。 ビデオの貸し出しは市民部で受け付けているほか、 新しい試みや、 市民のパワーにはできる限りの協力を惜しまないと玉谷さん。 これからは、 市民ひとり一人がまつりの主役になろう。





▲金本大精さん
市民側からまつりを盛上げたい
 市民フェスティバル協会実行委員長  金本 大精さん


  (社) 宝塚青年会議所 (JC) に所属し、 6年目を迎えますが、 今年は副理事長として市民フェスティバル実行委員長をつとめさせていただくことになりました。
 宝塚まつりは、 市との協同事業として、 第1回から宝塚JCの恒例事業になっていて、 青年会議所運動のポイントとなる活動のひとつと考えられているんです。
 JCの活動は、 それぞれの企業に属する人々が、 その枠を越えて社会に奉仕し、 かつ自己を磨いていくためのもので、 宝塚まつりはその絶好の場と言えるからです。 ひとつのまつりを成功させるためには、 多くの人々の労力と時間を必要とします。 いろいろなアイデアは当然大切なのですが、 それをいかに実行していくかというのは、 まつりの裏方に大半の責任がかかっています。
 宝塚JCに入った方は初年度からこの裏方を経験することになっているので、 その経験から得られるものは、 仕事に、 ひいてはその人の生き方に反映するのではないでしょうか。 少なくとも裏方
▲PRコーナー
で動く事の楽しさを、 ひとつのものを作り上げる事の大切さを、 私は勉強させていただいていると思っています。
 他地域のまつりを見に行くこともありますが、 人々の間で 自然にわき上がったエネルギーが爆発するようなまつりは、 見ていても感動します。 自分たちで作り上げたという誇りと心から楽しんでいるその姿が、 私たちにも感動を伝えるのでしょう。
 宝塚まつりは今年で29回を迎えますが、 市民参加のプログラムが増えてきています。 今年は全国的に盛り上がりを見せているYOSAKOIの明石のチームを招待していますが、 このYOSAKOIは、 老若男女が参加し、 自分たちでまつりを作り上げてしまうパワーを持っています。 これをひとつの例として、 宝塚でももっともっと市民の側からまつりを盛り上げていきたいですね。





フィナーレはサンバで
 宝塚サンバ協会代表 斎藤 寛美さん


 宝塚まつりには昭和58年の第12回から毎年恒例で参加、 「宝塚まつりのフィナーレはサンバ!」 という声をいただくくらい、 踊る方、 見る方一緒になって楽しんでいただいています。
 私は昭和50年から、 市立中央公民館 (当時逆瀬川公民館) で地域活動のひとつとして社交ダンスをやっていたのですが、 老若男女にかかわらず、 も っと誰でもが気軽に楽しく始められる踊りは無いかと考え、 他のフォークダンスやリズムダンスなどいろんなジャンルのグループの人
▲本番にそなえて7月から毎日曜日、練習に励む
手前右がサンバ協会会長の斉藤さん
々と一緒に当初200人でサンバ協会を結成しました。
 サンバのリズムはとても軽快でノリがいいものです。 見ているだけで自然と体が動いてしまいませんか?当協会は、 より参加しやすいようにと、 衣装もTシャツと揃いのスカートと、 コスチュームを統一して、 しっかり練習を重ねてから本番を迎えます。 宝塚まつり当日は、 オーケストラをバックに宝塚歌劇団の方の歌で踊ります。 練習の成果を大観衆の前で披露する、 そのさわやかな汗と爽快感が忘れられないと参加された方は口を揃えます。
 当協会は、 まつりに参加していただくため、 毎年6月に市広報で宝塚まつりに向けて踊っていただける方を募集しています。 全くの初心者でも、 個 人でも参加できるように講習会を開いていますので、 宝塚まつり本番では心から楽しんでいただけるようになると思います。
 また、 過去には淡路島で行われたくにうみの祭典や花博などにも宝塚市を代表して参加していますし、 市内のイベントに呼んでいただくこともあります。
 それぞれが仕事ではなく、 いろいろな人々と関わりながら遊びの心を持って作り上げていく、 そんなまつりを一緒に盛り上げていきましょう。

★おまつり広場プログラム★