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-バックナンバー- 20001年7月号

 オペラ 「ばらの騎士」 をタカラヅカ化した 『愛のソナタ』 は、 今年1月1日、 宝塚歌劇専用劇場として新しく建設された東京宝塚劇場で幕を上げた。 東京初演第1作である。 こけら落とし公演では祝祭舞 『いますみれ花咲く』、 そして5月18日から始まった宝塚大劇場ではショー 『ESP!!』 との併演で、 月組トップスター真琴つばさのサヨナラ公演の華やかな熱気に包まれて上演中だ。
『愛のソナタ』 新人公演で主役のオクタヴィアン・ロフラーノ伯爵を演じているのが研7の大和悠河さん。 本公演ではヘルマン、 次期トップスター紫吹淳が扮するオックス男爵の従者である。
「真琴つばささんのトップお披露目公演の時に私も初めて新人公演の主役をさせていただいたので、 真琴さんから教えていただいたことは数え切れません。 舞台への立ち向かい方、 自分に妥協をしないところ、 お客様を決して置き去りにしないところ。 それから、 ふだんは組子たちにすごく目を配ってくださっていて、 何気ないようにボソッと言われるアドバイスが、 私自身が決めかねていることだったりするので、 すごい方だなと。 私もそんな素敵な女性になりたいですね。 退団される日まで、 少しでも吸収できたら、 と思っています」
 大和悠河さんが新人公演で初めて主演したのは1997年、 『EL DORADO』 だった。 95年入団だから、 大抜擢だ。 その後も98年 『WEST SIDE STORY』 『黒い瞳』、 2000年 『LUNA』 などの新公で主演し、 宝塚バウホール公演でもすでに4作品で主演している。


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