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バックナンバー- 2001年10月号 | ||||||||||||
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鉄斎美術館では毎年1回粉本 (ふんぽん) 展が開かれていますが、 今回は珍しい絵図が出品されています。 粉本とは中国に語源を持つことばで、 下絵や画稿を意味し、 日本では主に古画の摸写を表しています。 特定の師を持たなかった鉄斎は多くの古画を写し取り、 筆法や技法を学び、 自身の画風を確立しました。 展示の絵図からは鉄斎の旅の目的や歴史観、 好奇心さえも読み取れ面白いものです。 宝市展の審査員でもあり、 日本美術院展での入選を重ねている日本画家、 松尾喜久子さんと夏の美術館を訪れ、 「鉄斎の粉本−絵図を中心に−」 を鑑賞しました。
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いつの日か鉄斎のように自由に 若い頃からお寺や仏像に興味があり、 鉄斎美術館のある清荒神清澄寺の天堂や本堂は以前よく描いていました。 その時に春の大祭の百味練供養に出会って興味がそそられ是まで描いていた本堂をバックに百種の山海の珍味を捧げる喜代寿女を描いたことがあります。
その作品がウィズたからづか創刊号の表紙を飾ることになったんです。 15年も前のことでまだまだ未熟でしたが、 今も人物や仏像など描きたいテーマは変わらず、
ここ10年はインドを描いています。 秋の院展に出品した作品にも三面六臂の仏像を描きました。 |